韓ドラのプロたちが選定「2024年上半期の名作ベスト5」愛好者編

気が付けば6月。2024年の前半が終わろうとしている。この6か月間、多くの韓国ドラマが公開になった。

近年はNetflixやDisney+、U-NEXTにamazonといった動画配信サービスの普及で、韓国でテレビ放送された作品をリアルタイムで楽しるようになったことはもちろん、NetflixやDisney+でのみ配信されるオリジナル・シリーズなどもあり、韓ドラ・ファンには嬉しいかぎりだが、そのすべてを観るのも簡単ではない。

そこで『韓ドラ時代劇.com』に携わる編集者やライターたちが、2024年公開の韓ドラの中でも「面白かった!!」「オススメしたい!!」作品を厳選チョイス。

第3回目は年間50作品以上も韓ドラをチェックするという東京都在住Nさん(29才)が選んだ5作品。“韓ドラのプロ”が選んだ2024年上半期ベスト5を紹介しよう。

第5位 『ヒエラルキー』

上位0.01%の生徒が校内のすべてを支配するエリート高校に、秘密を抱いた謎の転校生が現れたことで、堅固だったはずの彼らの世界に亀裂が生じ始めるダークな学園ドラマ。

画像=Netflix

視聴者からは「ヒエラルキー続きが気になり過ぎて結局全部見てしまった」、「ヒエラルキー完走!次の世代を担うであろう韓国の若手俳優さん達が素晴らしかった」などと、一気見したという声が挙がったほど。

『その年、私たちは』『バッドランド・ハンターズ』のノ・ジョンウィ(チョン・ジェイ役)、『生まれ変わってもよろしく』『イルタ・スキャンダル ~恋は特訓コースで~』のイ・チェミン(カン・ハ役)らが出演している。

第4位 『財閥×刑事』

世間知らずでリッチな財閥御曹司が凶悪犯罪捜査1課の刑事になり、財閥家の“お金”と“コネ”で犯罪者を追い詰める痛快アクションコメディ。韓国ではSBSで放映され、日本ではDisney+で独占配信されている。

画像=SBS

主演はアン・ボヒョンが演じるチン・イスは、遊ぶことが大好きな世間知らずの財閥3世で、誤認逮捕がきっかけで江夏警察署の凶悪犯罪捜査1課に入ることに。自身の莫大な財産と人脈など、持っているものを総動員して犯罪者を捕まえるチン・イスはこれまでメディアに出ていた財閥のイメージを一転させ、センセーショナルな面白さを与える。

さらに、アン・ボヒョンは憎らしくムカつくが、一方で可愛くて時にはカッコよく心強い。前代未聞の“ヤング&リッチ”ヒーローを見事に演じたアン・ボヒョン。

ヒロインのイ・ガンヒョンを演じたパク・ジヒョンとのケミストリー、凶悪犯罪捜査1課のカン・サンジュン(パク・ジュンヨン役)とキム・シンビ(チェ・ギョンジン役)との異なるアンサンブル、さらにクァク・シヤン(チン・スンジュ役)、キム・ミョンス(チェ・ジョンフン役)、キム・ビョンチュン(ファン・ソング約)などとの呼吸もピッタリ。

韓国メディア『OSEN』の取材によると、「脚本家のキム・バダがシーズン2の脚本執筆をすでに始めており、アン・ボヒョン、パク・ジヒョンら主演および助演俳優たちともシーズン2について前向きに話し合っている。スケジュール調整中」らしい。

第3位 『捜査班長1958』

韓国ではMBCで放映され、Disney+ でも配信されている『捜査班長1958』。

画像=MBC

同作は、韓国で最高視聴率70%を記録した伝説的ドラマ『捜査班長』(1971年)の前日譚。1960年代の韓国を舞台に、田舎から上京し刑事となったパク・ヨンハンが、個性あふれる同僚たちとチームになり、腐敗した権力を壊し民衆のための刑事へと生まれ変わる物語を描く。

主演は、人間味のある刑事パク・ヨンハンを演じたイ・ジェフン、警察署の狂犬と言われるほど恐ろしい警察官キム・サンスンを演じたイ・ドンフィ。私生活でも仲が良く2023年12月から所属事務所も同じくするふたりが、劇中でも見せる最高のバディぶりは必見だ。

第2位 『私の夫と結婚して』

『私の夫と結婚して』は、同名の人気ウェブトゥーンが原作の『私の夫と結婚して』は、夫と親友の不倫を目撃して殺された女性が、10年前に転生して“2回目の人生”を生きながら地獄のような運命を彼らに返そうとする“運命開拓”ドラマ。

画像=tvN

主人公は支配的な夫と結婚してしまったうえに、ガンを患い余命まで宣告されたカン・ジウォン(演者パク・ミニョン)。放送序盤から“クズ夫”と呼ばれたパク・ミンファン(演者イ・イギョン)と内縁の妻チョン・スミン(演者ソン・ハユン)まで加わり、破格的な展開が繰り広げられる。

韓国ではtvNで放映され、視聴率は10%台を突破。最終回の視聴率は12%を記録した。

また、世界配信されたPrime Videoでは世界112カ国でTOP10入り。日本、香港、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、シンガポールなど33カ国では1位を記録した。

第1位 『ソンジェ背負って走れ』

ある日突然生涯を終えてしまった有名アーティストの男性と、彼を愛してやまない大ファンの女性が彼を生かすために過去にタイムスリップするファンタジーロマンス。人気作家キム・パンのウェブ小説を原作に、ドラマ『女神降臨』『トップスター・ユベク』を執筆したイ・シウンが脚本を手掛けた。

画像=tvN

主演はビョン・ウソクとキム・ヘユン。ビョン・ウソクは、『花が咲けば、月を想い』『コッパダン ~恋する仲人~』などに出演し、ビジュアルの爽やかさでファンを魅了してきたが、本作を通じて“初恋のアイコン”と呼ばれるほどの人気者に。

『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』で大ブレイクし、その後も『御史<オサ>とジョイ』『偶然見つけたハル』などで活躍するキム・ヘユンも好感度がさらに高まった。

バンドメンバーの一員として活動するも、突然その生涯を終えてしまったリュ・ソンジェ(ビョン・ウソク)。ソンジェの大ファン、イム・ソル(キム・へユン)は悲しみに暮れるなか、ひょんなことから過去にタイムスリップし、彼の運命を変えるために孤軍奮闘する。

果たして、ソルは最愛のソンジェを生かすことができるのか。胸がときめくストーリー展開に病みつきになること必至だ。

構成=韓ドラ・時代劇.com編集部

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