「宿敵の日本とイランは避けたが...」韓国代表、W杯予選で“死のグループ入り”の可能性に母国メディアは危機感「南北対決が最悪のシナリオだ」

国際サッカー連盟(FIFA)は6月20日、最新のFIFAランキングを発表した。この結果に伴い、2026年北中米ワールドカップ・アジア最終予選の組み合わせ抽選会を前に、ポット分けが確定した。

一時はアジア4位(ポット2)転落の危機にあった韓国は、FIFAランク22位で、17位の日本、20位のイランとともにポット1に入った。だが、最終予選に向けて、危機感を強めているようだ。

韓国メディア『OSEN』は「ポット1の韓国、まだ爆弾が多い」と見出しを打った記事を掲載。「韓国はFIFAランキングでアジア3位を守った。これで日本とイランは避けたが、伏兵が少なくない」と伝えた。

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同メディアは「少なくとも最も厳しい相手である宿敵の日本と伝統的に弱かったイランと対戦することはない。イランのアウェーに行くことがないという点だけでも嬉しい」としつつも、「もちろん気を緩めるのは早い」と強調。各ポットで注意すべきチームを挙げている。

まずポット2については、「当然、簡単なチームはない」とし、オーストラリアは「アジアカップのベスト8で韓国を崖っ淵に追い詰めた」、カタールは「アジア杯で、大会2連覇を達成した」、イラクは「中東の強豪で韓国を苦しめる戦力を備えた」と紹介した。

続いて、「ポット3もサウジアラビア、ウズベキスタン、ヨルダンの一つになるのは脅威だ」と、アジア杯のラウンド16でPK戦にもつれ込む接戦を演じたサウジと、同大会で1分け1敗だったヨルダンを警戒した。

ポット4では、元韓国代表監督のパウロ・ベントが率いるUAEについて、「韓国をよく知っている監督だけに同組に属すれば、面倒な相手になりうる」と指摘。「オマーンとバーレーンも中東の砂風を誇るチームだ」と綴った。

記事は、「どうやら最も心配のないところはポット5だ」とし、「中国、パレスチナ、キルギスは韓国に比べると、2ランクは差がある。中国遠征は厳しいかもしれないが、韓国は昨年11月、中国で3-0の大勝を収めた記憶がある」と主張している。

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同メディアは、「むしろ最下位であるポット6が伏兵だ。北朝鮮と『シンテヨン・マジック』のインドネシアが属しているためだ」とし、こう続けている。

「韓国はカタールW杯の2次予選で北朝鮮と同組になった経験がある。当時、金日成競技場で開かれた試合は0-0で終わった。平壌遠征に行ったソン・フンミンは帰国後、『思い出したくないほどひどい悪口もあった』『まず怪我をしないようにしようと考えた』と首を振った。南北対決が最悪のシナリオである理由だ」

さらに、「恐ろしく成長しているインドネシアも厳しい相手になるかもしれない。インドネシアは混血選手たちの帰化政策とシン・テヨン監督の指導力をもとに東南アジア最強に浮上した。カタールのアジア杯では史上初めて16強に進出し、U-23アジア杯でも8強で韓国を倒した」と見解を示している。

果たして韓国はどの5か国と対戦するのか。注目の組み合わせ抽選会は6月27日に開催される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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