オーテク次世代空芯型MCカートリッジ、KEFやマークレビンソンのカーオーディオ

by 野澤佳悟

「AT-ART1000X」の巨大模型

オーディオとホームシアターの祭典「OTOTEN2024」が東京国際フォーラムにて開催中。6月22日と23日の2日間開催で、開催時間は22日が10時から19時、23日が10時から17時。入場は無料だが事前登録制となっている。ここでは、オーディオテクニカやDTS、カーオーディオ展示エリアなどをレポートする。

オーディオテクニカ

オーディオテクニカブースの目玉は、7月12日に発売される次世代の空芯型MCカートリッジ「AT-ART1000X」を使用した試聴会。カートリッジを巨大化させた模型や、さらに針部分の巨大模型も展示し、それらを使用した仕組みの解説も行なわれていた。

「AT-ART1000X」

カンチレバーの長さや材質に起因する音質への影響を抑制できるのが特長の、ダイレクトパワー方式の空芯型MCカートリッジは、表現が難しかった音の細部まで生々しく描写し、かつてない高忠実度再生が可能としており、その音を実際に体験できる。そのほか、ハイエンドオーディオシステム「鳴神(NARUKAMI)」の「HPA-KG NARU」をプリアンプとしてアナログ再生する試聴イベントなども行なっている。

AT-ART20、AT-ART9XA、AT-ART9XIの比較試聴も

そのほかブースには、人気の「サウンドバーガー」も展示されており、ブース前ではミニチュア化したサウンドバーガーのプレゼントキャンペーンなども行なわれていた。

サウンドバーガー「AT-SB727」
USBオーディオミキサー「AT-UMX3」も

DTS

IMAX Enhancedを体験できるホームシアタールーム

DTSのブースでは、IMAX Enhancedを体験できるホームシアタールーム、DTS Virtual:Xを体験できるラウンジ、DTS Headphone:Xを体験できるゲーミングルームなど、自宅の様々な場所で音楽を楽しむ体験をイメージした展示を実施。

このうちdts Virtual:Xの展示では、日本のテレビメーカーとして初めて対応したフナイブランドのFire TV搭載4Kテレビ「FL-65UF560」とコラボ。実際に対応テレビでVirtual:Xの音を体感できるほか、特別コラボ企画として、抽選で1名に展示のテレビと同シリーズ「F560」の55型「FL-55UF560」が当たるキャンペーンも実施している。

ラウンジエリアのテレビはフナイの65型「FL-65UF560」

DTS Play-Fiのコーナーでは、テレビの音をスマホに転送してヘッドフォンで試聴するスタイルで用意されているほか、DTS Headphone:Xは、イマーシブサウンドが楽しめるタブレット端末と、実際にゲームの音を体験できる環境も用意されている。

DTS Play-Fiのコーナー
ゲーミングルーム

DS Audioに名も無きフォノイコライザー、カーオーディオシステムの展示も

DS Audioの光カートリッジ専用真空管フォノイコライザーのプロトタイプ。型名はまだ無い

完実電気のブースには、参考展示として、DS Audioの光カードリッジ専用の真空管を使用したフォノイコライザーが展示されている。まだ型番もなく、展示品はプロトタイプとのこと。発売は10月ごろ、価格は未定で、200万円前後の見込みとのこと。

地下1階の入り口からまっすぐ進んだ先の奥まった場所には、カーオーディオの展示スペースも展開。

KEF×Lotusのスペースでは、KEFの車載用オーディオシステムが搭載されたLotus Emiraに乗車して、その音を体験できる。また、同スペースには2023年7月に発売された、「LS60 Wireless Lotus エディション」も展示されている。

KEF×Lotus
LS60 Wireless Lotus エディションも

マークレビンソンはレクサスとコラボしており、レクサスLMに乗車して、オーディオシステムを体験できる。16chのディスクリートクラスDアンプと、23基のスピーカー、5.1.2chによる独自の3Dサラウンドシステムが特長とのこと。スペースにはアンプや、224mm径サブウーファー、100mm径のユニット、25mm径のツイーターなど実際に使用されているパーツごとの展示もされていた。

マークレビンソン×レクサスLM
実際に使われているユニットやアンプの展示

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