井浦新、吉瀬美智子ら主要キャストがクランクアップ! 「アンメット」座長・杉咲花に賛辞

フジテレビ系の連続ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」(月曜午後10:00=関西テレビ制作)が、6月24日に最終回を迎える。この度、主要キャストを務めた井浦新吉瀬美智子千葉雄大岡山天音生田絵梨花がクランクアップを迎え、コメントが到着した。

杉咲花が主演を務める「アンメット ある脳外科医の日記」は、“記憶障害の脳外科医”という主人公の川内ミヤビが、目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していく医療ヒューマンドラマ。

第10話では、丘陵セントラル病院の脳外科医・三瓶友治(若葉竜也)はもとより、救急部長の星前宏太(千葉)や看護師長の津幡玲子(吉瀬)、院長の藤堂利幸(安井順平)らが、ミヤビの記憶障害の原因を知るが、手術が困難なその状況に、誰もが言葉を失う様子が描かれた。そんななか、三瓶だけはミヤビの手術にわずかな望みをかけるが、ミヤビ本人は手術を拒否。そこには、もし手術に失敗したら、三瓶は自分を責めてしまうだろうという、ミヤビの三瓶を想う気持ちがあふれていた。それでも決して手術をあきらめず、汗をにじませながら血管吻合(ふんごう)の練習をする三瓶の姿からは、最愛の人の命を救いたいのに救えない、もどかしい気持ちがひしひしと伝わってきた。

まだ撮影が残る杉咲と若葉に先駆けて、井浦、吉瀬、千葉、岡山、生田の5人が約4カ月にわたる撮影を終えた。

大学病院の闇にのみ込まれながらも理想を追い求め、ミヤビの主治医として善と悪の間で苦悩する、関東医大病院の脳外科教授・大迫紘一を演じた井浦は、「誰も見たことがないようなドラマを作っていくんだという気概のある座組に出会えることはなかなかないことだと感じています。新しいことにチャレンジしていく、とても刺激的な場面をたくさん見てきました。この作品に参加できたこと、心からうれしく思っています」と感謝を述べた。

さらに「何よりも、共演者、スタッフをぐいぐいとその気にさせていく、杉咲さん、若葉くん。2人のすばらしさが、この作品の核となり、すべてに焼き付いているんだと思います。また皆さんと、どこかの現場で会えることを心から願っています」とメッセージを寄せた。

そして、自らのトラウマを乗り越え、いつしか、厳しい現実を突きつけられたミヤビと三瓶を優しく見守る存在になった津幡師長に扮(ふん)した吉瀬は、「皆さんの意識が高くて、津幡は私じゃないほうがいいんじゃないのかと思ったこともありました。キャストのみなさん、そして花ちゃん。いちばん近くで、芝居を助けてくれて、励ましてくれたことが今日につながって、この日を迎えられたのだと思っています」とあいさつすると感極まり、杉咲から花束を受け取ると目に涙を浮かべた。

若葉との絶妙な掛け合いがSNSでたびたび話題になった千葉は、「杉咲さん、若葉さん、2人の作品に対する向き合い方や熱意はすごかった。本当に尊敬しています」と話し、さらに「人と向き合うのは大変だけどなんとなくでやらず、一つ一つを大切に尊重し合って作っていけば、すてきなものができると改めて学びました」とコメントし、若葉と熱い抱擁を交わした。

今作で恋愛要素を担った岡山は、「映画とかドラマとか、そういう枠は関係なく、作品作りの上で、どこまでみんなで共同体として突き進めるのかを、ひたむきに一丸となって挑戦していった作品でした」と撮影期間を回顧。加えて「座長の杉咲花さん、あのー、もう参りました。本当に、かっこいい座長の背中を見せていただきました」と、杉咲に敬意を表した。

そんな岡山が演じる綾野を一途に思い続け、最後は幸せをつかんだ麻衣役を演じた生田は、花束を持って駆けつけた杉咲と笑顔でハグを交わすと、「皆さんの作品に対する真摯(しんし)な思いや愛情にたくさん刺激を受けて、日々学ばせていただきました」と礼を述べた。続けて「作品の中でどんどん素顔を見せられていったところなので、ここでお別れというのはとてもさみしいのですが、皆さんにまた会いたいので、その日まで楽しみに、日々精進していきたいなと思います」と話し、クランクアップすることに寂しさを感じている様子。

この度、最終回放送を前に、ダイジェスト番組が急きょ決定した。最終回となる第11話の放送に向けて、これまでの内容を2時間に凝縮。TVerで無料見逃し配信中のほか、最終回当日の6月24日には、当該番組を地上波で放送する(午後2:45、関西ローカル)。

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