播磨に初夏の訪れ「姫路ゆかたまつり」開幕 雨の城下、浴衣でパレード

商店街を浴衣姿で練り歩く子どもたち=22日午後、姫路市内(撮影・辰巳直之)

 播磨に初夏の訪れを告げる「姫路ゆかたまつり」が22日、兵庫県姫路市中心部で始まった。あいにくの雨が降る中、涼やかな浴衣姿の家族連れらがそぞろ歩き、世界文化遺産・国宝姫路城の城下町を彩った。

 同市立町にある長壁神社の例祭にちなんだ伝統行事。江戸中期の姫路藩主榊原政岑が、正装のない庶民に浴衣での参拝を許したのが起源とされる。

 まつりは午後4時半ごろ、恒例の「子どもゆかたパレード」で開幕。色とりどりの浴衣に身を包んだ子どもたちが商店街や同神社周辺を練り歩いた。

 城下町には約100の露店が並び、飲食を楽しむ市民らでにぎわった。花柄模様の浴衣でパレードに参加した市立白鷺小中学校3年の女子児童(8)は「自分で選んだ浴衣を着て歩くとうきうきする」と笑顔だった。まつりは23日まで。午後4時半~9時半。 (橘高 声)

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