【ブラッドスポーツ】ジョン・モクスリーがバーネットに激勝「IWGP王者が世界一」

ジョシュ・バーネット(右)と組みあうジョン・モクスリー

プロレスイベント「ブラッドスポーツ 武士道」(22日、両国国技館)で、IWGP世界ヘビー級王者のジョン・モクスリー(38=AEW)が元UFC世界ヘビー級王者ジョシュ・バーネット(46)に大流血の末に逆転勝利した。

試合は「ブラッドスポーツ」の名にふさわしい凄惨なものとなった。ロープが外されたリングで、3カウントのない〝完全決着ルール〟で行われた試合で、序盤はモクスリーがバーネットに押される展開が続いた。ハーフハッチスープレックスや場外でのサイドスープレックスなど強烈な投げ技をくらったかと思えば、ジャイアントスイングで鉄柱に叩きつけれて額から大流血。それでもモクスリーは鬼の形相で立ち上がり、アームロックやスリーパーなどで反撃した。

しかし20分では決着がつかず、試合は5分の延長戦に突入だ。すると最後の力を振り絞ったモクスリーが、延長開始のゴングが鳴るやジャンピングニーを放って怒とうの反撃に転じる。その流れを変えたいバーネットの放ったタックルにヒザ蹴りを合わせて動きを鈍らせるとDDT、タイガードライバー、フットスタンプとたたみかけ、最後はヒジの雨。これでバーネットの動きが止まったところでレフェリーが試合を止め、モクスリーのTKO勝ちとなった。

モクスリーは「俺はエゴ、金、いい車、ベルト、全てを持っている。だが人生は一度きり。自分を逃げるところのない場所に追い込むことで、俺は生きていると感じるんだ」と満足げに話す。2021年4月にレフェリーストップ前を喫したリベンジを果たして「前回僅差で負けて悔しかった。今日、IWGP王者が世界一だと証明できた」と晴れやかな表情。そして「またブラッドスポーツに出たい。ジョシュ、呼んでくれて感謝している」と再参戦に意欲を見せた。

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