手錠掛けての強制わいせつ事件、不起訴不当議決 横浜第1検察審査会

 手錠を掛けて体を触ったとして強制わいせつ容疑で送検された男性を横浜地検が不起訴とした処分について、横浜第1検察審査会は20日までに、不当と議決した。16日付。

 議決書によると、男性は昨年2月1日ごろ、横浜市内の自宅(当時)で、同居していた被害者に対し、うつぶせで横たわっていた背後から、手首と足首を手錠で拘束して胸や下半身を触るなどしたとして、送検された。男性は「ふざけて手錠を掛けてくすぐった際、誤って胸を触ったかもしれない」と認めたが、わいせつ目的はなかったと主張。地検は同11月、男性を不起訴処分(嫌疑不十分)とした。

 議決は、男性が以前からわいせつ行為を行っていた可能性があることや、被害者の家庭状況を踏まえると強く拒絶できなかったことも考えられると判断。不起訴処分を不当とした。検察審査会や地検は、被害者の性別や年齢などを明らかにしていない。

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