地域のまちづくり 活動事例を発表 勝央で担い手育成フォーラム

まちづくりの事例発表が行われたフォーラム

 地域づくりの実践を学び、活性化の担い手育成を図る「旅するひとづくり・まちづくりフォーラム」が22日、岡山県勝央町勝間田の町公民館で開かれた。町内で活動する住民団体の事例発表を通じ、地域の特色や課題に合わせたまちづくりの方策を探った。

 旧出雲街道勝間田宿(同所)の水路にニシキゴイを放流し、景観向上に取り組む「勝央カープ」など3団体が発表した。同団体は稚魚を飼育する田んぼでもち米を育て、田植えや餅つきなど多世代で交流できるイベントも開いていると紹介。「活動が地域コミュニティーの再構築につながっている」と説明した。

 ダンスによる人材育成や親子の居場所づくりを目指す「チャーミング♡ハート」、就農者増加に向け町や勝間田高と連携して農業の魅力をアピールする「しょうおう志援協会」も活動報告した。

 町内外の約100人が参加。放課後児童支援に携わる自営業女性(55)=赤磐市=は「住民が一体となり地域を盛り上げる姿に感銘を受けた。地元を支えられるよう今後の活動に生かしたい」と話した。

 教育や地域振興に関わる有志の実行委が2023年度から県内各地で開催。24年度は勝央町を初回に、真庭、岡山市でも開く予定。

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