一関夏まつり 磐井川花火大会 今年も3部構成 大口協賛、別枠で 企業名読み上げ

今年も3部構成を基本に開催される磐井川川開き花火大会。大口協賛の別コーナーも設けられる(写真は前回の花火大会から)

 一関市の夏を彩る第71回一関夏まつり(8月2~4日)で最大の呼び物となる「磐井川川開き花火大会」について、主催する実行委員会は今年も3部構成を基本に開催する。前年と同様に3部それぞれテーマを設定してストーリー仕立てで展開するが、今年は協賛額が多い企業・団体に関してはそれとは別に打ち上げるコーナーを設ける。会場で企業名も読み上げることにして大口協賛を広く募り、「音と光と花火の競演」をさらに盛り上げる。

 花火大会は、例年一関夏まつりの初日の夜に催され、市内外から訪れる多くの人たちが約1万発の花火を楽しんでいる。今年も8月2日午後7時15分から同市の磐井川河川敷で打ち上げられる予定。

 新型コロナウイルスの影響で2020、21年と中止が続いたことで、従来とは違った形で花火大会を市民に楽しんでもらおうと、22年に以前の協賛企業・団体名を読み上げ、1~3分程度打ち上げるプログラムを繰り返す方式ではなく、3部構成として花火師3者がテーマを設定して音楽を交えながら連続で花火を打ち上げる形に変更した。会場を訪れた見物客から好評だったことから、以降同様の方式で実施しているが、一方で協賛側からは名前の読み上げを希望する声も上がっていた。

 花火大会は基本的に協賛金のみで運営しているが、経営者の高齢化や後継者不足によって個人商店や小規模事業所が廃業を選択するケースも多く、協賛の減少、花火の規模縮小が懸念されている。そのため、大口協賛をより多く募ることを狙いに、3部構成とは別枠で打ち上げ、名前を紹介する方式を取り入れることとした。

 対象となるのは協賛金30万円以上。オープニング、3部構成の合間、エンディングなど打ち上げの時間帯を含め内容については今後検討する。プログラムにも協賛額に応じて大きめに表記される。3部それぞれのテーマ設定については花火師に依頼しており、音楽を含めた構成が決まる予定。

 実行委では今月末まで協賛者を募集している。問い合わせは実行委事務局の一関商工会議所=0191(23)3434=へ。

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