バレー女子 日本が死闘制す!世界1位ブラジル撃破の快挙で決勝進出 古賀紗理那「ホッとした」「壁を越えようと」

 日本代表・古賀紗理那

 「バレーボール女子・ネーションズリーグ・準決勝、日本3-2ブラジル」(22日、バンコク)

 世界ランキング7位の日本が同1位でパリ五輪でも同組に入ったブラジルと激突。フルセットの死闘の末、3-2で撃破した。決勝進出を決めるとともに、大会初のメダルを獲得した。決勝ではイタリアと戦う。

 第1セットは先にセットポイントを奪われたが、途中出場・和田のスパイクでデュースに持ち込むと、最後も和田が決め、26-24で先取した。第2セットも和田のスパイク、山田のサービスエースなどでリードしたが、中盤に逆転され、20-25で落とした。

 第3セットは宮部のブロック、古賀のフェイントなどで優位に立つと、15-14から4連続ポイント。宮部のブロックでセットポイントを奪うと、最後は和田のスパイクが決まり、25-21で奪った。

 第4セットは開始から6連続失点も、宮部、和田のサービスエースなどで10-10と追いついた。それでも最後は古賀がブロックに捕まり、このセットを落とした。

 勝負の第5セット。山田のサーブでブラジルを揺さぶり、石川の得点などで4連続ポイント。宮部の連続ブロックなどでリードを広げ、7-1とした。ここからブラジルの追い上げを許し、9-9に。終盤まで競り合う展開となったが、古賀のスパイク、山田のサービスエースなどでポイントを重ね、15-12で死闘を制した。

 日本はパリ五輪1次リーグでブラジル、同4位・ポーランド、同20位・ケニアと同じB組となっている。

 18得点の古賀は「ホッとしています。私自身も集中してやっていたが、チームとして組織的にできた。対戦相手は強いチームというところでリスペクトしていたが、壁を越えようと、攻めようとスパイクを決めました」と笑顔。イタリアとの決勝へ、「集中してコンディションを整えたい。(世界一の)そういうチャンスって人生でないと思うので明日は楽しんで試合したい」とうなずいた。

© 株式会社神戸新聞社