改修休園前、花の贈り物 茨城・那珂 県植物園、来場者に

県植物園の一時休園を前に、来園者にプレゼントされた花々=那珂市戸

2025年春のリニューアルオープンに向けて今月末で一時休園する茨城県植物園(那珂市戸)で22日、来園者に園内の植栽にある花々をプレゼントする催しが開かれた。

県は、同園と県民の森を、国内初の「泊まれる体験型植物園」に改修する。これまでの利用者に配慮した上で、他の植物園にない新たな機能を追加する。リニューアル後は入園料を無料とし、宿泊施設の利用などを有料とする方針。

同園出入り口に近い「沈床園」ではこの時季、マリーゴールド、ガザニア、サルビア計約3千株が植えられている。この日は午前9時の開園前に数十人が列をつくった。沈床園では、好みの花々を選びながら大切に掘り取って持ち帰る来園者の姿が見られた。

県植物園によると、沈床園周辺はリニューアル後、温浴施設やエントランスゲートが整備されるという。

城里町の飯村洋さん(80)、ルミ子さん(77)夫妻は「思い出として庭に植える。リニューアルを楽しみにしている」と話した。

花のプレゼントは23、29、30日にも実施。各日とも午前9時開始。先着200人限定。

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