いわきFC、4試合ぶり白星 サッカーJ2、山口に完勝で8位維持

【山口―いわき】後半14分、チーム2点目を決め、仲間と喜ぶいわきのFW有馬(左)=維新みらいふスタジアム

 サッカーJ2第21節ー。サッカーJ2のいわきFCは22日、アウェーの維新みらいふスタジアム(山口市)でレノファ山口FCと対戦し、3―0で快勝した。4試合ぶりの白星を敵地で飾った。通算成績を8勝7分け5敗とし、順位は20チーム中8位を維持した。

 いわきは後半11分、FW谷村海那の先制ゴールで均衡を破ると、3分後に谷村からパスを受けたFW有馬幸太郎が2点目を挙げた。さらに有馬がPKを決めて突き放した。

 いわきは次戦の26日、アウェーのトランスコスモススタジアム長崎(長崎県諫早市)で2位V・ファーレン長崎と対戦する。午後7時開始予定。

【動くグラフで見るJ2順位】

 【評】いわきは後半、守備の隙を突いて立て続けに3得点を挙げ、山口に快勝した。後半11分、FW谷村が先制ゴールを決めると、同14分にFW有馬がドリブルで持ち込んでミドルシュートを放ち、追加点を奪った。同21分には、ファウルをもらった有馬がPKを決めて突き放した。守備ではこぼれ球の競り合いや空中戦で強さを発揮した。集中した守備で山口に得点機を与えなかった。(熊田紗妃)

 難敵攻略、有馬2得点

 いわきが勝負の3連戦と位置付ける初戦で快勝した。停滞気味だったリーグ戦で4試合ぶりの勝利となった。8日間で上位チームとの3試合をこなすいわき。田村雄三監督も選手も「連戦を戦う上で大きな一勝だ」と口をそろえた。

 後半に入り、攻撃陣が奮起し、快勝につなげた。2点目は、FW有馬幸太郎の冷静な判断力が光ったゴールだった。中盤でボールを受けると、「中央が空いていたので思い切っていこうと思った」。相手をかわしながらそのままドリブルで前進。右足を振り抜き、リーグ戦9試合ぶりの複数得点をチームにもたらした。

 その後、PKも決めた有馬は「前回の対戦で負けていたので、絶対勝利したい気持ちがあった。自分の得点で勝利できたのがとてもうれしい」と声を弾ませた。

 快勝したもののチーム事情は決して万全ではない。故障者が相次ぎ、この日の控えメンバーにDFの選手は一人もいなかった。中3日を置いて26日の次戦で戦う相手は好調を維持している長崎だ。

 長崎戦に続いては、横浜FCとの戦いも控える。有馬は「1番はゴールを決めたいが、その他にも守備や前線でボールを収める自分の役割を全うしたい」と表情を引き締めた。(熊田紗妃)

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