ブームのおにぎり店に汗だくで「1時間以上」並んだけど、列の一番前が「代行サービス」の業者さんでした。いまどき行列代行サービスを使うのは普通なのでしょうか?

「1個600円のおにぎり」は行列に並ばなければ買えない?

数年前に日本では「おにぎり」がブームとなり、おにぎり専門店が全国各地で増加しました。実は今、海外でもおにぎりが注目を集めており、日本国内でも再びブームになりつつあります。

中には、1個600円もするおにぎりを販売していて、長蛇の列ができることもあるおにぎり専門店もあるようです。このような人気店は、何時間も並ばないと商品を購入できない可能性があります。

「行列代行サービス」はどのようなときに利用できる?

上記のようなとき「自分で行列に並びたくない」「並べない事情がある」などという人が、行列代行サービスを利用することもあるでしょう。行列代行サービスとはその名のとおり、行列に並ばないと商品を購入できない場合などに、スタッフが代わりに並んでくれるサービスのことです。

行列代行サービスに依頼する理由はさまざまですが、「足が悪い」「仕事がある」などの理由で並ぶことが困難な人からの依頼が多いようです。人気店の行列に並び順番待ちをしたいとき以外にも、花火大会の場所取りや、イベントの整理券配布時などに、行列代行サービスが利用されることがあるようです。

「行列代行サービス」の費用相場は?

行列代行サービスの利用料金は、依頼先によって異なります。「出張費1回につき3300円~+基本料金1時間あたり3300円~」「1時間あたり3000円(最初の1時間は5000円)」などさまざまなので、サービスを選ぶ際によく確認しておきましょう。

業者によっては、早朝料金や深夜料金がかかる場合もあるようです。事前の相談や無料見積もりに対応している業者もあるため、利用してみることをおすすめします。

「行列代行サービス」の利用で問題になるケースとは?

行列代行に関しては法律で定められていないため、行列代行サービス自体に違法性はないと考えられます。ただし、行列代行サービスを利用することで問題やトラブルになるケースもあるため、事前に確認しておきましょう。

例えば、店舗・施設側が並ぶことや場所取りを禁止している場合、並んではいけない場所で並んでいる場合、さらに利用者本人以外が並ぶことを禁じている場合などは、問題になる可能性があります。

その店舗や施設で場所取り行為が禁止されていないかを依頼主が事前に調べておくよう注意事項に記載している行列代行サービスもあるため、チェックしておくことをおすすめします。

人気店に「行列代行サービス」が並んでいること自体に違法性はないと考えられる

何時間もかけて行列に並ばなければ商品を購入できない人気店を利用するとき、今回の事例のように、前に並んでいた人が行列代行サービスの業者だったという場面に遭遇することもあるでしょう。

行列代行サービスについては法律での定めはなく、依頼主はお金を払って依頼していることもあり、行列代行サービスが並んでいること自体に特に問題はないと考えられます。

ただし、お店が並ぶことを禁止している場合などは、行列代行サービスを利用することで問題になることもあるため、慎重に確認しておくことが大切です。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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