武者姿の千田嘉博さん、城の楽しみ方伝える 鶴ケ城でツアー

城の楽しみ方を伝えた千田さん(左)

 会津若松観光ビューローは22日、福島県会津若松市の鶴ケ城で「鶴ケ城アドベンチャーツアー」と銘打ったイベントを開催した。城郭考古学者の千田嘉博さんが武者姿でツアー客らに城の楽しみ方を伝えた。

 ツアーには県内外から50人が参加し、赤色の甲冑(かっちゅう)に着替えて散策。千田さんの先導で、堀や北出丸など城の守りの要となる場所を巡った。

 千田さんが視線を注いだのは鶴ケ城の天守台の石垣。自然石を加工せずに、そのままの形で積み上げる「野面(のづら)積み」が特徴で、「中世の技術の粋を集めた立体パズルといえる。天守に負けないくらい魅力的だ」と目を輝かせて説明した。

© 福島民友新聞株式会社