「メダルも夢じゃない」水球日本代表・ポセイドンジャパン対吉川晃司監督率いるドリームチーム パリ五輪の壮行試合

パリオリンピックに出場する水球男子日本代表「ポセイドンジャパン」。熊本学園大学付属高校出身の塩田義法監督が率いる「ポセイドンジャパン」と、歌手の吉川晃司さんが監督を務める「ドリームチーム」が壮行試合で激突し、魂のぶつかり合いとなった。

ポセイドンジャパン対ドリームチーム

今回のパリ五輪で初のベスト8進出を目指す「ポセイドンジャパン」は過去最強の呼び声も高く、このチームを率いるのは熊本学園大学付属高校出身の塩田義法監督だ。

壮行試合の相手には、熊本市出身で元日本代表キャプテンの志水祐介さんらレジェンドを招集。ロンドン五輪金メダル元クロアチア代表ニクシャ・ドブド(38)など、海外のメダリストも加えた「ドリームチーム」が結成された。

元代表キャプテン志水祐介さんは「(現代表は)いや~本当にもう、強いですよ。世界でも日本代表の強さは知られていますし、僕は(パリで)ベスト8どころか準決勝、メダルも狙えるチームになっていると思います」とポセイドンジャパンへの期待を寄せた。

そしてドリームチームの監督を務めるのは、高校時代に自身も20歳以下の水球日本代表として活躍した歌手で俳優の吉川晃司さんで、リオ五輪では代表に応援ソングを書き下ろし、2024年5月に日本水泳連盟水球委員に就任し、広報活動に力を入れている。

現役日本代表とレジェンドが対決

現役とレジェンドが全力でぶつかる8分×4ピリオドの壮行試合、先制したのはポセイドンジャパンだった。キャプテンの鈴木がフェイントをかけながら技ありの得点。その後もイタリアでプレーするエース・稲場を中心にシュートを放ち、第1ピリオドを終わって7対3と現役のポセイドンジャパンがリードする。

一方のドリームチーム、吉川晃司監督を中心に円陣を組み、反撃に出た。最前線のフローターにボールを集めると、サウスポー志水の狙いすましたシュート。これは惜しくもキーパーとポストに阻まれたが、海外勢も含めたレジェンドたちの技術とパワーが光る。

クロアチアの金メダリストニクシャ・ドブドが125キロの体格を生かした強烈なシュートをたたきこむと、吉川監督が満足の表情を見せ、現役の代表たちに負けない熱いプレーで食い下がる。

最後まで目の離せない点の取り合いは、18対13で日本代表・ポセイドンジャパンが勝利をつかんだ。

吉川監督「メダルも夢じゃない実力」

ドリームチームの吉川晃司監督は「やっぱりいまのパリ代表、強かったですね。ちょっと悔しがりながら感動もしてました。熱くなりますぎましたね、私も。でもそういうことでよかったのかと思いますね。負けず嫌いの塊なんで、みんな。魂のぶつかり合いを見せてくれたと思います。水球を始めてご覧になった方もいらっしゃったと思いますけど、水球の迫力としなやかさっていうんですかね(が伝わったと思う)。ポセイドンジャパンはもう(世界で)10本の指に入ってますんで、本当にうまく運べば決勝リーグに残れるし、メダルも夢じゃないような実力を持ってますんで」と話した。

また、ポセイドンジャパンの塩田義法監督は「日本代表でいま目指している水球が“超高速水球”と言いますか。泳ぎのスピード、(カウンターなど)展開のスピード判断力のスピード、こういったところで体の大きい外国人選手に立ち向かっていきたいと思っています。熊本からもたくさん応援してくれてる水球ファンがいると思いますので、パリでは全力を出して頑張りたいと思いますので応援よろしくお願いします」とパリへの意気込みを述べた。

(テレビ熊本)

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