PGAツアー12人目の50台 キャメロン・ヤングがFWキープ6回で「59」

キャメロン・ヤング(左)は「59」をマークしてジョーダン・スピースから祝福された(Keyur Khamar PGA TOUR via Getty Images)

◇米国男子◇トラベラーズ選手権3日目(22日)◇TPCリバーハイランズ(コネチカット州)◇6835yd(パー70)

世界ランキング23位のキャメロン・ヤングが2イーグル7バーディで「59」をマークした。PGAツアーでの50台達成は、スコッティ・シェフラーが同じく「59」で回った2020年「ザ・ノーザントラスト」第2ラウンド以来4年ぶり。史上12人目、13例目の“マジックナンバー”記録者になった。

初日に2オーバーの「72」、2日目を「66」で回ったヤングは、43位で迎えたムービングデーに火が付いた。2連続バーディ発進で迎えた前半3番、残り140ydのPWでの第2打がイーグルになり、4番もバーディ。5番(パー3)からは「3ホール続けて良いパーパットを決められた」と2m以内をきっちり沈め、前半を「28」(パー35)で折り返した。

パー70の設定で前半に7つ伸ばしても、後半途中までは“50台”をさほど意識しなかったという。2オンさせた13番(パー5)で1つ伸ばし、280yd設定の15番でピンそば1.2mに1オンさせたイーグルで心境が変わった。17番で1.5mのチャンスを生かしてついに同ラウンド11アンダー。最終18番は1Wショットを左ラフに突っ込みながら、3mの「最高の」パーパットを沈めて50台をたたき出した。

本大会では2016年にジム・フューリックがツアー最少ストロークの「58」を出した。ヤングがこの日フェアウェイキープに成功したのはパー3を除く14ホール中6回だけ。パーオンを逃した3ホールで、「最近すごく調子が良い」というショートゲームも生かして一度もスコアを落とさなかった。

「自分の名前が数少ないリストに加えられることは最高にクールでうれしい」と喜びながら、「やっぱり、試合全体で得る実績の方が重要。1日の成功がキャリアの頂点に値するとは限らないように思う。確かに“今月のハイライト”くらいではあると思うけれど」と話した。

2021―22年シーズンの新人王はまだキャリアで優勝がない。「もう忘れて、あしたは普段のルーティンを守って、やるべきことをやろうと思う」。通算13アンダーの10位に急浮上。とにかくタイトルが欲しい。(コネチカット州クロムウェル/桂川洋一)

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