フェルスタッペン、ペレスの協力でトウを得るも、予選2番手「すべて出し切ったが、ポールには少し足りなかった」

 2024年F1スペインGPの予選で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは2番手、セルジオ・ペレスは8番手だった。ペレスは前戦カナダGPで受けたペナルティにより、3グリッド降格され、11番グリッドからスタートする予定(※土曜発表の暫定グリッドによる)。

 Q3でフェルスタッペンは、各車が最初のアタックを終えた段階で、暫定トップに立った。2回目最後のアタックラップで、フェルスタッペンはペレスの協力でラップの序盤にトウ(スリップストリーム)を得て走り、自己ベストタイムを更新。しかし、その後にチェッカーを受けたランド・ノリス(マクラーレン)がフェルスタッペンより0.020秒速いタイムを記録してポールを獲得した。

2024年F1第10戦スペインGP 予選首位のランド・ノリス(マクラーレン)と2番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)

■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
FP3 4番手(1分13秒087:ソフトタイヤ/24周)
予選 2番手(Q1=3番手1分12秒306:ソフトタイヤ/Q2=1番手1分11秒653:ソフトタイヤ/Q3=2番手1分11秒403:ソフトタイヤ)

 予選を前に、良いセットアップ変更を行い、マシンが大幅に改善された。それを最大限活用できたと思う。マシンがよりまとまった感じになり、運転しやすくなった。高速では強力で、とても快適に感じた。高速コーナーではかなり速かったと思う。

 クリーンな週末を過ごして、マシンの微調整を進めてきた。プラクティスでは、僕たちは最速ではないと思っていたけれど、予選でとても良い感じになった。

 マクラーレンは週末を通して速さを発揮しており、僕たちは少し遅れていた。明日のパフォーマンスを最適化し、競争力を高めるために何ができるかを検討する必要がある。

 明日はとても厳しい戦いになるだろう。タイヤのデグラデーションが高いので、タイヤに対してどういうアプローチを取るかが重要だ。接戦でエキサイティングなレースになるだろうね。いくつか分析しなければならない点があるけれど、予選はうまくいったから、優勝を目指して戦うことができるだろう。

(トップ3記者会見で、ペレスからトウを得たことについて語り)予選にはとても満足している。Q3ではターン1でチェコから少しトウを得て、最大限のパフォーマンスを絞り出すことができたと思う。でも、それでも(ポールを獲るのに)十分ではなかった。

(トウを得たのは)偶然だ。最初はチェコがそのラップでどこにいるのか知らなかった。でもチームから、彼の位置を聞いて、「彼についていこう」と思ったんだ。

2024年F1第10戦スペインGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
FP3 7番手(1分13秒723:ソフトタイヤ/19周)
予選 8番手(Q1=8番手1分12秒477:ソフトタイヤ/Q2=8番手1分12秒054:ソフトタイヤ/Q3=8番手1分12秒061:ソフトタイヤ)

2024年F1第10戦スペインGP セルジオ・ペレス(レッドブル)

 今日の順位には満足していない。もっと上を狙っていたんだ。トリッキーな予選だった。最初に苦戦し、タイヤがすぐに終わってしまい、ベストの力を引き出すことができなかった。

 最後のラップは、Q3で必要としていたクリーンなラップではなかった。リズムやペースが十分でなかったんだ。セッションのなかでもっと進歩していく必要があったけれど、それができなかった。決勝に向けて努力する。マシンに良い変更を施したから、日曜のレースでは順調に戦うことができるはずだ。

 グリッドペナルティにより11番グリッドに降格される。その位置からでは厳しいレースになるだろう。でも、ウエットコンディションになれば、何が起きてもおかしくないから、忍耐強く臨み、正しいチャンスをつかみとることが重要になってくる。

 重要なときにチャンスをつかめる位置にいるため、備えをしておく必要がある。ライバルたちからポイントを奪い、自分たちのものにすることができればいいね。

2024年F1第10戦スペインGP セルジオ・ペレス(レッドブル)

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