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RBのレーシングディレクターを務めるアラン・パーメインは、F1第10戦スペインGPの初日に角田裕毅が失速した理由を次のように説明した。
「フリー走行1回目にユウキのマシンに冷却システムとDRSのトラブルが発生したため、ガレージに長い時間とどまることとなり、さらにDRSが作動できない状態での走行を迫られたことで、20番手にとどまった。フリー走行2回目へ向けて、現場ではDRSの問題を解決できなかっため、残りの週末を旧スペックのリヤウイングで走行することを決断した。これはユウキだけでなく、チームメイトのダニエル(・リカルド)も同様の措置をとっている」
「RBは今週末に6つのアップグレードパーツの導入を計画していたが、そのうちのひとつを失ったことでパッケージとしてのバランスを崩すことになった。リヤエンドのグリップがやや不足したことで、フリー走行2回目もトップ10を逃す結果となった。アップグレードによる数値には満足している。すべてがうまく機能しており、問題はない。今後は、マシンのメカニカルな部分とサスペンションのセットアップの改善に重点を置くつもりだ」
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金曜日の夜、失速した原因を分析したRBと角田。原因は解明したが、カタロニア・サーキットの現場では対応できないことが判明した。
「原因は、ある程度わかっているんですけど、それに対応するものを今回持ってきていないんです」
そのため、その代わりに異なるセットアップをフリー走行3回目に試すことにした。しかし、角田のポジションは低迷したまま。18番手に終わった。
「変更したセットアップが機能しなかったので、予選に向けてセットアップを戻しました」という角田だったが、予選はQ1で敗退した。
「金曜日から結構セットアップは変えたし、いまあるなかで最大限の作業はできたと思います。セットアップは昨日よりもいいフィーリングでした。でも、この結果が示しているように、何かが足りていない」
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Q1脱落を無線で知らされた角田は、正直驚いたという。
「ここまで悪いとは想像していませんでした。Q3へ行くのは難しいとは思っていましたが、Q2へは行けるだろうと。Q1で17番手というのは想定外です。自分ではミスのない完璧なラップだったので、とても驚いています」
マシンの総合力が問われるカタロニア・サーキットで突きつけられた現実。日曜日のロングランではもっと厳しい結果が待っていることだろう。ただし、日曜日は雨が降る可能性がある。いまの角田とRBにとって、それが恵の雨になることは間違いない。
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