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倉敷工業高(倉敷市老松町)科学部の女子生徒2人が、手作りロケットの開発に挑んでいる。火薬エンジンを搭載した小型機を製作し、茨城県つくば市で今秋開催される全国大会(日本モデルロケット協会主催)への出場を目指す。打ち上げ高度や滞空時間を競う大会で、2人は「ちゃんと飛ばせるよう、丁寧に作りたい」と張り切っている。
いずれも2年の横井咲月さん(16)と山野井彩乃さん(16)。大会出場を目指す女子中高生の応援に向けた協会プロジェクトに同高が採択され、生徒に希望を募った結果、2人が手を挙げた。
製作するのは、大会の規定に沿った火薬エンジンを使ったモデルロケット。飛距離を伸ばすため、軽量化を図ったり空気抵抗を抑えたりと素材やシルエットを工夫する。
2人は5月から、科学部の活動時間を使って週2日作業。玉野高勤務時にプロジェクトに採択された藤田学教諭(57)の指導の下、設計などに磨きをかけている。
今月6日には協会の指導講師・足立昌孝さん(60)ら3人が学校を訪れ、生徒に競技内容や高く打ち上げるこつを説明した後、ロケットの発射台と点火装置のキットを一緒に組み立てた。
大会は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の筑波宇宙センター(茨城県つくば市)で10月に開催予定で、日程を調整中。8月にはプロジェクト参加者を対象にした試験打ち上げ会(千葉県習志野市)がある。
横井さんは「どこまで飛ばせるか楽しみ。本番まで工夫を重ね、好記録を出したい」と話している。