セカンダリーで万能かつ“積極的に発言する”リーダーになる準備をするラムズSレイク

ロサンゼルス・ラムズのクエンティン・レイク【NFL】

ロサンゼルス・ラムズのセーフティ(S)クエンティン・レイクはNFLキャリア3年目に自己最高のシーズンを過ごす可能性がある。

少なくとも、2023年シーズンにラムズを注視していた人々はそう見ているようだ。レイクが昨季にさまざまな守備位置で起用され、最終的に堅実なニッケルコーナーとして頭角を現したことから、『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』は2024年シーズンを迎えるにあたってブレイクアウトを果たす可能性がある選手として、レイクの名前を挙げている。また、ラムズのコーチングスタッフも同じ意見を持っているようだ。

現地21日(金)に『NFL Network(NFLネットワーク)』の“The Insiders(ジ・インサイダース)”に出演したレイクは「もちろん、俺はセーフティでもニッケルでも、いろんなポジションでそれなりにプレーしてきた。でも、俺たちの守備コーディネーター(DC)であるクリス・シュラと(ヘッドコーチ/HC)ショーン・マクベイは、最高とは言わないまでも、NFL屈指のコーチだと思うし、このオフシーズンはルームを率いる上で、本当に俺を頼ってくれていた」と説明している。「それは俺がやりたいことなんだ。チームの勝利を後押しするために、リーダーの役割を果たしたいし、バックエンドで積極的に発言するリーダーになりたい」

「でも、あの2人は俺のパフォーマンスを高めてくれた素晴らしいコーチだ。彼らと一緒に取り組んで、彼らや俺自身が思い描いている、経験や旅を分かち合えることにワクワクしている」

昨季の先発数が4試合だったことを踏まえると、必ずそうなるとは言えないものの、先発ニッケルコーナーとして信頼に足ることを示せば、特に有望な若手選手を多く擁するディフェンスにおいて、レイクはリーダーとして必要な影響力を手にするだろう。それどころか、レイクは同年代の仲間たちの声を代弁する存在になるかもしれない。

近いうちに、それは必要になるだろう。オフシーズンに引退したディフェンシブタックル(DT)アーロン・ドナルドは戻ってこない。殿堂入りが確実視されているドナルドが残した空白は、パフォーマンスの面だけにとどまらないのだ。

「ああ、時々“彼の代わりになるのか”っていう話になるけど、みんなが知っているように、彼の代わりになることはできない。アーロン・ドナルドの代わりになんてなれないんだ」とレイクは語っている。「アーロン・ドナルドは俺たちが見てきた中で最も偉大な守備選手だし、ショーン・マクベイもそう話していて、ドナルドは満ち足りていると言った。(ジェネラルマネジャー/GM)レス・スニードは自分たちのスキームや新しい守備スキームに合う選手を見つけるという点で、素晴らしい仕事をしたし、アーロン・ドナルドも自分の後ろや周りにいる選手たちの準備が整っていることを確認するという点で素晴らしい仕事をしてくれた。コビー・ターナーやボビー・ブラウン(三世)、バイロン・ヤングといった選手や、若くて将来性のある有能な選手たちは準備ができている」

「すでに言ったように、レス・スニードとそのスタッフはドラフト1巡目でジャレッド・ヴァースを指名したり、2巡目でブレイデン・フィスクを指名したりと、俺たちのスキームをアップグレードし、向上させるために新しい選手を連れてくるという点で素晴らしい仕事をした。彼らはゲームを愛しているし、うちの文化にフィットしている。彼らの活躍を見るのが楽しみだ」

マクベイHCは最近、生産性の高い若手選手たちのおかげで、まるで1年目に戻った気分だと話している。マクベイHCは選手たちのハングリー精神を感じ取っており、それはおそらく、ラムズがタイトル獲得を目指して毎年のようにスター選手を投入していたときとは違った良い変化だと言えよう。

レイクも食らいついていく意思を持った選手の1人だ。

「ああ、毎日見ているさ。特に、OTA(チーム合同練習)や練習中にね。もちろん、彼は若いコーチだから、積極的に動くとかそういうところがあるけど、ディフェンスの立場から、彼が練習中にレシーバーたちと一緒に走っているところを目にすることもある」と明かしたレイクはこう続けている。「パット・アンド・ゴーの場合、彼は自らゴールートを走っている。俺たちが個人ドリルをやっているときに、DB(ディフェンシブバック)にボールを投げることもある。つまり、そういうコーチや、熱心に取り組んでチームの一部になりたがっているコーチがいると、それは選手たちにとって力になるし、選手たちがコーチたちに求めているのは積極的であることだ」

「フィルムルームにいるときはさらに熱心になるし、彼自身も試合について学んでいる最中で、ディフェンスを攻略する方法や、調整という観点からディフェンスの改善点を考えている。だから、プログラムのリーダーであると同時に、試合について学んでいるコーチがいれば、それは選手たちにとって力になる」

【RA】

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