自分たちの新聞で“能代の伝統・文化”伝えたい 能代松陽・新聞文芸部、いざ『ぎふ総文』へ【秋田発】

高校文化部の祭典・全国高校総合文化祭が、7月に岐阜県で開幕する。この大会の新聞部門に、秋田県代表校の1つとして能代市の能代松陽高校「新聞文芸部」が出場する。全国の舞台に向けて活動する部員たちを取材した。

全国の舞台への挑戦 能代松陽高校新聞文芸部

能代松陽高校「新聞文芸部」は、3年生5人、2年生4人の計9人が所属している。

短歌や俳句の創作に取り組み、表現力や感性などを磨く一方で、年に2回発行する学校新聞を作っている。

2年生の平塚風優さんは「文章を書く力をつけたいと思った。文章を書く力は大学や仕事で役立つと思い、入部した」と入部の理由を話す。

6月4日は、紙面で紹介する教育実習中の学生を取材していた。

2年生の矢田部優衣さんは「コミュニケーションを取って、会話ができるよう心掛けている」と話し、平塚風優さんは「取材は緊張するが、構成を考えて読む人に届けて、情報が伝わってほしいという気持ちでやっている」と取材に対する姿勢を語る。

地域密着型取材で見せた新聞文芸部の実力

部員たちが作る新聞には、学校の話題はもちろん、地域の出来事も盛り込んでいる。

こうした地域に寄り添った、地道な取材活動が評価され、7月に岐阜県で行われる全国高校総合文化祭『清流の国ぎふ総文2024』の新聞部門の秋田県代表校に選ばれた。

新聞部門は3日間の日程で行われ、全国から集まった134校の部員と協力して、指定されたテーマに沿った新聞を作る。そして、完成させた新聞の出来栄えを評価し合いながら、部員同士の親睦を深める。

3年生の加藤美裕さんは「知らない高校の人たちが来て、一緒に作業するのは大変なことだと思うが、精いっぱいいろいろな人と関わって、良い記事を作れるように頑張りたい」と意気込みを語る。

全国大会を来年の活動への架け橋に

大会を7月に控え、部員たちは今、会場に展示する学校紹介用の新聞作りに取り組んでいる。

全国大会に向けて意気込んでいる部員たち。3年生で部長の畠山真愛さんは「自分たちが作成した新聞をいろいろな人に見てもらい、能代の伝統や文化を知ってもらいたい」と語っているが、1年生の部員がおらず、将来的に活動が続けられるか不安を抱えている。

畠山真愛部長:
来年は厳しくなると思う。大会に出て、少しは知名度が上がると思うので、それを見て1年生が興味を持って入部してくれたらうれしい。

2年後には秋田で全国高校総合文化祭が開催される。部員たちは秋田での全国大会を見据え、きょうも校内や地域の出来事に向き合っている。

(秋田テレビ)

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