バウアー「ドルを取り返すために」ドジャースに最低賃金で売り込むも断られる

トレバー・バウアー

元DeNAでメキシカン・リーグでプレーするトレバー・バウアー投手(33)が昨年1月に解雇されたドジャースにオファーをかけ、断られていたと22日(日本時間23日)に報じられた。

レッドデビルズでプレーしながらMLB復帰への道を模索し続けているバウアー。ただ、開幕から約3か月が経過しても色よい返事をもらえない状況が続いている。すでに和解したとはいえ、2021年に発覚した女性への暴力問題などでMLB機構から出場停止処分を科せられ、23年1月にはドジャースからも籍を追われた。昨季はDeNAで10勝を挙げ、元サイ・ヤング賞投手の力を示したが、スキャンダルの影響で願いはかなえられていない。

メジャーリーグなど欧米のスポーツを多く取り扱うインド系メディアの「スポーツキーダ」では、バウアーがSNS上でファンから「ドジャースへの復帰を検討するか」と問われたとする回答を紹介。そこでは本人がXで「ああ。僕が出場停止になった時に失ったドルを取り返すために、今年はインセンティブなしのリーグ最低賃金でプレーすることを申し出たんだ。だけど」とつづっている。

今季のMLBの最低年俸は74万ドル(約1億1800万円)。ドジャースと結んでいた年俸2250万ドル(約30億円)からすれば〝破格の安さ〟と言える。しかし、ドジャースはバウアーをリリースする際に「いかなる性暴力も許容しない」とする旨の声明を出しており、右腕を再獲得しないのは金額の問題ではなさそうだ。

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