犬と暮らしてわかった『大変な思い・幸せなこと』とは?迎える前に絶対知っておくべきことまで

犬を迎える前に知っておいてほしいこと

犬の飼育頭数は、2009年頃をピークに減少傾向が続いています。しかし、ワークスタイルやライフスタイルが変化したコロナ禍を機に、新しく犬と一緒に暮らし始めようとされている方も増えたのではないでしょうか。

逆に人生100年時代を迎え、シニア期に入ったことを理由に新しい犬を迎え入れることを諦めた方たちも増えてきているのが現実だと思います。

実際に犬と暮らした方が体験を通してわかった「大変なこと」「幸せなこと」について解説します。これから初めて犬を迎えようとしている飼い主初心者さんや、年齢を理由に犬の迎え入れをためらっている方にぜひ参考にしていただきたいと思います。

犬と暮らしてわかった「大変な思い」

犬は一生自立しない子どもと同じ

人間のお子さんの場合、なにか事情がない限り、いずれは自力で生計を立てて暮らしていくのが一般的です。成長過程や自立後も、ご両親の手助けをしてくれるようになることも増えていくでしょう。

しかし、犬は生涯自立することができません。犬の自立を阻むのが、犬を飼い主さんの家に迎え入れるという暮らし方だからです。そのため「食事の用意」「衛生管理」「散歩や運動」「必要な獣医療の受診」というような飼い主さんの義務や責任は、たとえご自身が体調を崩してもやめることはできません。

飼い主さんご自身の生活も、年齢や時代の流れに応じて変化していきます。自立できない愛犬を生涯ケアしていくことは、頭で考える以上に大変なことです。

避けて通れない下の世話や看病

生き物と一緒に暮らすわけですから、当然下の世話を避けて通ることはできません。しかも犬の場合、散歩中や外出時も、飼い主さんがきちんとコントロールし、排泄してしまった場合はきれいに後片付けをしなければなりません。

また、どんなに元気な犬で日頃からしっかり予防をしていても、病気も怪我もしないということはないはずです。老犬になれば寝たきりになるかもしれません。飼い主さんの体力によっては、大型犬のサポートはかなりの苦労が伴うことになるでしょう。

どんなに賢い犬でもしつけは大変

愛犬がどんなに可愛くても、決して飼い主さんの思い通りにはなりません。

よくトレーニングされた犬の動画などを見ると、犬はすぐに飼い主さんの指示に従えるようになると思うかもしれませんが、実際のトレーニングはそんなに簡単なことではありません。

犬の習性や考え方を理解した上で、個性に合わせた効果的なしつけ方を工夫し、継続的にトレーニングをしなければなりません。愛犬と一緒にスクールに通う必要も出てくるかもしれません。それだけの時間をしっかり確保しなければならないのです。

途中で投げ出さない覚悟が必要

どんなに元気な飼い主さんでも、体調を崩すこともあれば、年齢を重ねて今までできていたことができなくなってくることもあるでしょう。

まだ若い飼い主さんの場合は、入学、就職、結婚、出産など、大きく生活が変わることもあるでしょう。

こういった事も含めて、愛犬と生涯をともにする覚悟ができてからでなければ、犬を迎えることはおすすめできません。

犬と暮らしてわかった「幸せなこと」

では、犬と暮らしているとわかる「幸せなこと」とは、具体的にどのようなことなのでしょうか。

いつもと同じ毎日が幸せに感じるようになる

愛犬との暮らしと聞くと、「旅行」「ドッグスポーツを楽しむ」などの特別な出来事を思い浮かべるかもしれません。

しかし、実際に愛犬と生活をともにすると、実は何事もない日常が毎日つつがなく続くことにも幸せを感じらるようになるという飼い主さんが少なくありません。

愛犬の大切さが身にしみる

愛犬をトリミングサロンに預けたり動物病院に入院させたりして、飼い主さんだけがご自宅に帰ったときに、家の中がとても静かで広く感じ、愛犬のいない寂しさと大切さが身にしみるという経験をします。

再び愛犬が帰宅したときの嬉しさは、言葉では表しきれません。

お互いが家族の一員となれたことの幸福感

一緒に暮らす時間が長くなればなるほど、アイコンタクトやちょっとした仕草などで、お互いの意思疎通が図れていることを実感することが増えてきます。

また、愛犬から深く信頼され、すっかり心を許してくれていることを実感することも多くなります。

そんなとき、本当の家族になり、お互いに無くてはならない存在になっていることの幸福感を味わえます。

まとめ

まだ若い方も終活を考え始めた方も、愛犬と一緒に暮らすことの大変さや幸せなことの双方をしっかりと考えましょう。

その上で、乗り越えることができるという覚悟ができた場合は、ぜひ犬を迎え入れてください。

たとえどんなにつらいことでも、信頼関係を築いた愛おしい愛犬と一緒であれば、きっと乗り越えられることでしょう。

※動画・画像がうまく表示されない場合は「わんちゃんホンポ」サイトにてご覧ください。

© 株式会社ピーネストジャパン