犬の留守番前に絶対しなければならないチェック項目5選 愛犬を危険な事故から守るために

犬の留守番前に絶対しなければならないチェック項目

お住まいの環境によって、愛犬をどのように留守番させるのか、飼い主の考え方も方法も様々です。

  • ケージやクレートに入ってもらい、扉を閉めておく
  • ケージやクレート扉は閉めずに自由に出入りさせる
  • サークルに入ってもらう
  • ケージやクレートは置かず、リビングのみ自由にさせる

他には、階やキッチン、寝室や書斎などの立ち入ってほしくない場所に対策をし、他は全て自由にさせる方法もあります。

留守番スタイルはそれぞれ違うかもしれませんが、犬の留守番前に絶対しなければならないチェック項目に違いはありません。

愛犬が安全に快適に安心してお留守番できるよう、全力でサポートしましょう。

1.室内は適切な温度と湿度であるか

ご自宅に室内温度計はあるでしょうか。ぜひ愛犬が留守番する室内に設置しておきましょう。

そして留守番前に必ずその部屋の温度と湿度をチェックし、適切に調整してから出かけましょう。

『犬が快適に過ごすことができる室内は、温度22℃前後、湿度40%程度』とされています。愛犬の犬種・年齢・健康状態・季節・天気などに合わせて調整する必要があります。

6月~10月頃までは、エアコン(冷房)と除湿器を活用することで、適切な温度と湿度を保ちやすくなります。

買い替えをご検討されていらっしゃるのであれば、外出先からスマートフォンを使って操作することができるエアコンをおすすめします。除湿機能も搭載されています。

2.イタズラできるものを置いていないか

愛犬が思わず誤飲してしまいそうなものを出しっ放しにしていませんか?

犬にとって、留守番ほど退屈なことはありません。暇つぶしのイタズラで最も恐ろしいのが「誤飲」です。留守番中に窒息してしまったり、飼い主が気づかないまま体調が悪化してしまったりすることがあります。

愛犬の口の中にすっぽり入ってしまう大きさのおもちゃは、留守番中には与えない方がよいです。

化粧品や医薬品を出しっ放しにしていないでしょうか。テーブルや棚の上ではなく、引き出しの中にしまうようにしましょう。

靴下やハンドタオルや紐は、犬が誤飲しやすいものです。洗濯カゴの中から取り出してしまうことにも注意が必要です。

3.不要な家電製品コードをコンセントにさしていないか

ドライヤー、ヘアアイロン、扇風機、スマホの充電器など、不要な家電製品のコードをコンセントにさしていませんか?

そのまま出かけると、犬が噛んで遊んでしまい、感電する恐れがあります。口の中の火傷には、飼い主が気づけないことがあります。

コンセントから抜くことができない家電製品のコードには、イタズラ防止用のカバーを取り付けるなど対策しましょう。

4.トイレは汚れていないか

トイレが汚れたままであると、粗相の原因になりやすいです。汚れたトイレでは排泄することができず、飼い主が帰宅するまで我慢してしまう犬もいます。

出かける前にトイレが清潔であるかどうかチェックし、直前に排泄の誘導をしたり、トイレを複数置いたり、トイレシートを敷き詰めておくなどの対策をするとよいと思います。

5.立ち入ってほしくない場所への対策ができているか

階段の上り下りは転落事故の恐れがあります。ペットゲートを設置するなどし、愛犬が自由に上り下りできないようにしましょう。

子供部屋、寝室、書斎など、イタズラをされては困るものが置かれている部屋には立ち入ることができないよう、扉の閉め忘れに注意しましょう。

キッチンには刃物が保管されています。犬が口にしてはいけない食べ物もあります。ガスコンロのスイッチに手を乗せてしまい、火災が起きてしまった事故がありました。ご自宅では対策されていますか?

まとめ

犬の留守番前に絶対しなければならないチェック項目を解説しました。

  • 室内は適切な温度と湿度であるか
  • イタズラできるものを置いていないか
  • 不要な家電製品コードをコンセントにさしていないか
  • トイレは汚れていないか
  • 立ち入ってほしくない場所への対策ができているか

最近の留守番中の愛犬の様子はいかがですか。イタズラや粗相や無駄吠えなどはありませんか。

ペットカメラを活用し、留守番中の愛犬の様子を知ることも大切なのではないでしょうか。

愛犬に安全かつ快適に安心して留守番してもらうために飼い主としてできることは何か、ということについて、常に考えて改善していきたいですね。

(獣医師監修:寺脇寛子)

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