酢やカレーがコーヒーとコラボ!?ユニークな中国のコーヒーあれこれ

中国のコーヒーブランドが台頭するにつれて、「中国テイスト」のコーヒーもブームになっている。

中国では近年、コーヒーブランドやコーヒーを飲む人が増えている。関連データによると、2023年、中国のコーヒー産業の規模は2654億元(約5兆7857億円)に達し、1人当たりの年間コーヒー消費量は2016年の9杯から2023年は16.74杯にまで増えた。

中国のコーヒーブランドが台頭するにつれて、「中国テイスト」のコーヒーもブームになっており、ココナッツラテや糖葫蘆(タンフールー)ダッチ・コーヒー、烏梅・サンザシ・紅茶アメリカンといった中国ならではのユニークなコーヒーが続々と登場して話題を集め、中国の消費者に目新しい体験を提供している。

上海市虹口区のあるカフェに足を運ぶと、特製のカレーラテやコーヒー茶漬けなどが人気メニューとなっていた。カフェの責任者は、「コーヒーとカレーなどを組み合わせることはできないかと考えた。面白いメニューをたくさん提供したい。コーヒー茶漬けは、上海の地元の人はお湯やスープをご飯にかけて食べるのが好きであるところからインスピレーションを得た。中国と西洋の飲食文化をうまく組み合わせて、玄米粉、コーヒーエキス、オーツミルクを混ぜておいしいコーヒー茶漬けにしている」と説明する。

北京市海淀区のあるカフェに足を運ぶと、黒ビールを使って作った特製コーヒーが注目を集めていた。店員は、「このコーヒーは主に黒ビールシロップ、濃縮コーヒーエキス、バターを使って作っている」と説明した。このコーヒーは1時間で約20杯売れていた。宋暁東店長によると、「今年のオリジナルコーヒーには、ドリアンコーヒーのほか、ホップコーヒーもあり、アルコールはゼロ。シー・ソルト・ローズシリーズもあり、これらはどれもよく売れている」という。

中国では近年、山西省の酢「老陳醋」やバター、ゴマダレ、ビールなどを使ったコーヒーなど、ユニークなコーヒーが続々と登場して話題となっている。業界関係者は、「一部のコーヒーブランドはローカライズと差別化を図った商品やマーケティングを打ち出し、コーヒー業界全体の急速な発展につながっている」と分析した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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