【KNOCK OUT】ぱんちゃん璃奈 ポスター炎上中も判定勝ち「リングに上がる時には一切関係ない」

判定勝ちを振り返ったぱんちゃん璃奈

キックボクシングイベント「KNOCK OUT CARNIVAL 2024」(23日、東京・国立代々木競技場第二体育館)で〝ポスター騒動〟の渦中にいるぱんちゃん璃奈(30)が再起戦に臨み、アイリン・ゴンザレス(25=アルゼンチン)に3ラウンド(R)判定で勝利した。

ぱんちゃんは、都知事選(7月7日投開票)で関連団体を含めて24人の候補者を擁立した「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首が掲げた〝ポスター掲示場をジャックする計画〟に協力。一部の掲示場に自らのポスターを大量に掲出したことで、炎上する事態になっていた。そんな中で行われたこの日の試合では、紫色を基調にしたコスチュームで登場した。身長165センチの自身より15センチ低い150センチの相手に対し、1Rからリーチ差を生かしてジャブや前蹴りをヒットさせた。これに屈さず前に出るゴンザレスからも応戦されたが、ディフェンスを固めて決定打は許さず、判定3―0でなんとか勝利した。

辛勝にも見える結果だが、5月の巌流島バーチャルファイトでルシア・アプデルガリム(アルゼンチン)に喫した初黒星からの再起戦勝利でもあるだけに「今回、打ち合わずに勝つのをテーマにしていたので。前回自分よりフィジカルが強い相手と打ち合って負けてしまったので。そういう作戦だった。おもんない(面白くない)試合でも勝つっていうのが目標でした」と手応えを口にする。さらにこれまでの好戦的なファイトスタイルから一転、ディフェンスを意識した戦い方を実践できたとして「正直、今まで自分が打ち合いに前にいかないという試合ができたことがないので。それを今日は手を守りにも使うというのでやってみるというので動いてみました。それができたのがプロ19戦で初めて」。トレーナーとも話していた戦術通り戦えたことに満足げだった。

一方、賛否を集める中でリングに上がったことに「大炎上は何度かしているんですけど…。今回本当に、悪い意味で注目を浴びているんですけど、前回の代々木第二体育館の時が(詐欺)事件からの復帰戦でその時も炎上していたし、今回もそうですけど」。その心理的影響はなかったか問われると「リングに上がる時にはそれは一切、関係ないと思うので。プライベートで炎上しててもリング上がる時はプロ格闘家として命懸けてやっているので、そこは影響はなかったです」と断言し驚異的なメンタルの強さを見せつける。だが、ポスター掲出に至った心境の詳細を問われると「ノーコメントにしますか。ノーコメントでお願いします」と話すにとどめた。

今後については「面白いカードが、ファンに喜んでもらえるカードがあったら戦っていきたいです」と意気込み。よくも悪くも話題を振りまき注目を集め続けそうだ。

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