絶滅危惧種のアカハジロ、白洋淀で3年連続子育て 中国河北省

絶滅危惧種のアカハジロ、白洋淀で3年連続子育て 中国河北省

19日、ひなを連れて採餌するアカハジロ。(石家荘=新華社配信/張学農)

 【新華社石家荘6月23日】中国河北省雄安新区安新県自然資源局と同県写真家協会、鳥類保護ボランティアがこのほど、淡水湖・白洋淀の鳥類生息地をパトロールした際、同じ水域でひなを連れて採餌するカモ科の渡り鳥のアカハジロ2羽を発見した。2羽はそれぞれ6羽と8羽のひなを連れていた。

 アカハジロは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅寸前(CR)に指定されている。安新県自然資源局の田永昌(でん・えいしょう)副局長によると、アカハジロは2018年に白洋淀で初めて痕跡が見つかり、22年7月にはひなを育てる姿が初めて確認された。今回は夏の繁殖期に観察され、ひなを育てする様子が観察されたのは3年連続になるという。

絶滅危惧種のアカハジロ、白洋淀で3年連続子育て 中国河北省

19日、ひなを連れて採餌するアカハジロ。(石家荘=新華社配信/張学農)

 田副局長は、今年1月の同期調査で、アカハジロはこれまで最多の378羽が確認され、白洋淀はすでにアカハジロの家、生息地、採餌地、繁殖地になったと述べた。

 白洋淀の鳥類個体数は今年6月時点で286種に達し、雄安新区設立前と比べ80種増加した。(記者/秦婧)

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