富士フイルムMM事業所 未来を探求する施設が誕生 環境問題や技術を学ぶ 横浜市中区・横浜市西区・横浜市南区

本に触れずに本が読める「ミライブラリー」コーナー

富士フイルムビジネスイノベーション(株)は6月11日、横浜みなとみらい事業所3階に、持続可能な地球の未来を考える体験型施設「GreenParkFLOOP」を開設した。

展示エリアでは、未来の街や働き方を体験したり、同社製品のプリントの仕組みや色の作り方、環境負荷低減への取り組みを知ることができる。また、環境問題について来館者同士で話し合い考えるコーナーも。

主に小中学生の社会科見学での利用を見込んでいるが、大人も楽しめる施設を目指したという。

展示エリアの見学は無料で、ウェブサイトから予約が必要。平日の午前10時から午後5時まで。

地域に開かれた場へ

同社は1995年、リサイクル方針「限りなく『廃棄ゼロ』を目指し、資源の再活用を推進する」を制定。脱炭素や資源循環への取り組みを強化してきた。今回の施設開設により、取り組みの認知向上や地域・社会に開かれた場を目指す。

ワークスペースや「循環」がコンセプトのカフェは誰でも利用可能。環境に配慮したドリンクや地産地消を意識し横浜に縁のある商品を取り扱う。魚への興味関心を持ってもらおうと、同社の技術を使用し、魚のキラキラ感や鱗の凹凸を再現した「さかなかるた」も販売する。

環境負荷低減につながるオフィスソリューションの体験ができる顧客向けのショールームも新たに作られた。

執行役員の福永満さんは「子どもから大人まで楽しめる。地域に開かれた場所として私たちの取り組みを知ってもらい、環境問題を考えるきっかけになれば」と話した。

「技術を後世に残したい」と福永さん

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