松下洸平『光る君へ』“周明”を好演!二面性のある役を見事に演じ視聴者から称賛の声

松下洸平『光る君へ』“周明”を好演!二面性のある役を見事に演じ視聴者から称賛の声

現在放送中のNHK大河ドラマ『光る君へ』。今年1月から放送がスタートし、物語は中盤に差しかかっているが、6月2日の放送回からは松下洸平演じる周明が本格的に登場し、大きな話題を呼んだ。そこで本記事では、大河ドラマ初出演となる松下の本作での演技とその反響に触れながら、俳優としての魅力に迫りたい。

『光る君へ』は、平安時代に千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書き上げた主人公・まひろ(紫式部)が、変わらぬ愛を胸に懸命に生きる姿を描く物語。吉高由里子が主演を務める本作で松下が演じたのは、宋の見習い医師・周明だ。優しく穏やかで、まひろと親しくなっていくが、どこか謎めいたところがある人物という役どころで、6月2日に放送された第22回『越前の出会い』から本格的に登場を果たした。

6月9日に放送された第23回『雪の舞うころ』では、周明が対馬の生まれであり、子供の頃に口減らしのために海へ捨てられ、宋の船に拾われたものの、過酷な環境に耐えかねて船から逃げ出し、見習い医師になったという壮絶な過去が明らかに。また、周明がまひろに宋の言葉を教える場面や、並んで海辺を散歩するシーンなどもあり、2人は深い仲になっていくように思われた。しかし、実は周明には宋で出世するという目的があり、6月16日放送の第24回『忘れえぬ人』では、まひろを“一緒に宋に行こう”と誘うが、まひろにその思惑を見抜かれると態度が豹変。叩き割った陶器の破片でまひろを脅すという凶行に走るも、最終的にはまひろの凛とした態度に屈し、「民に等しく機会を与える国など、この世のどこにもないのだ。つまらぬ夢など持つな」と言い放って、その場から立ち去った。

本作の脚本を担当する大石静氏は、周明は“貴族の話だけではバランスが悪い、庶民の視点も出さなければ”といった思いから作り上げた登場人物の1人であることをインタビューの中で明かしている。また、出演者の撮影現場からのコメントを紹介する公式サイト内の企画「君かたり」の中で、松下も、周明の複雑な生い立ちに寄り添いつつ、「生きてきた環境から苦労もたくさんしてきた中で、その葛藤を抱えながら生きている姿っていうのを、うまく表現できればいいなと思って今は演じていますね」と語っていた。なお、6月9日放送のTBS系『情熱大陸』の密着映像では、松下が多忙な生活の中で中国語の練習に励む様子が明かされており、彼が努力を惜しまず周明という役に向き合っていたことがうかがえる。

松下の『光る君へ』での演技に対し、SNSでは、「松下洸平さんのこういう役が見たかったかもしれない、最高すぎる」「中国語であの迫真の演技できるの 凄すぎませんか??」「複雑な演技に更に説得力を持たせたあの素晴らしい中国語に大拍手」といった称賛の声があがっており、二面性のある役柄を見事に演じて、視聴者の心をぐっと掴んだようだ。初出演の大河ドラマでも存在感を発揮した松下のさらなる活躍に期待したい。

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