沖縄全戦没者追悼式で岸田首相に街宣活動 国民・玉木代表が苦言「式典の間だけでも静かにできないものか」

国民民主党の玉木雄一郎代表が23日、自身X(旧ツイッター)を更新し、同日に沖縄で開催された「沖縄全戦没者追悼式」での街宣活動に苦言を呈した。

現地で参列していた玉木氏は「式典中、会場近くでマイクを使った街宣活動が行われていました。岸田総理が追悼文を述べている時は『帰れ』のシュプレヒコール。」と状況を報告した。中継のVTRなどでも、岸田総理のスピーチ中にシュプレヒコールが確認できる。

玉木氏は「政治的に様々な思いがあることも分かりますし、表現の自由は最大限尊重します。」と声を上げる権利があることは否定せず。それでも「しかし、せめて式典の間だけでも静かにできないものでしょうか。」とコメントし、戦没者を静かに追悼するべきという考えを示した。

玉木氏は式典開始前のXで、1945年6月6日に、沖縄で戦う大田実中将が海軍次官宛てに発出した電文「沖縄県民斯ク戦ヘリ。県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」を引用。「あれから、79年、私たちはこの思いに応えられているだろうか。」と問いかけるように投稿していた。

(よろず~ニュース編集部)

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