2日間で10時間超の“待ち時間” 女子プロはどう過ごした?

連日の大雨が大会運営を苦しめた(撮影/松本朝子)

◇国内女子◇アース・モンダミンカップ4日目(23日)◇カメリアヒルズCC(千葉)◇6688yd(パー72)◇雨(観衆1500人)

コースのある千葉県袖ケ浦市は関東甲信越地方の梅雨入り前日だった大会初日(20日)と3日目(22日)こそ青空が広がったが、2日目(21日)とこの日は朝から強い雨が降り、競技中断やサスペンデッドを余儀なくされた。

2日目は午前11時7分に中断し、そのまま再開することなく午後3時25分にサスペンデッドが決定。72ホール完遂を目指したこの日も競技再開が午前7時から午後1時にずれ込んだ。

藤田さいきは普段以上の疲労感の中で戦う(撮影は2日目)(撮影/松本朝子)

2日目の4時間超の中断を経て、3日目は多くの選手が18ホール以上をプレーして疲労が蓄積。この日は6時間のスタート遅延。早朝の起床で準備を整えたにも関わらず、リズム良くプレーできない日々が続いた。

この日、第3ラウンドの未消化分12ホールをプレーした藤田さいきは「18ホール分以上疲れた感じ。きょう中に最終ラウンドまでやったら、ちょっときつかったかも。長く休む時間が必要ですね」と正直に話した。

首位・小祝さくらとの6打差を追う最終日は晴れ予報。「みんなが全力で伸ばしても追いつけないかも…」と話しつつ、「あしたはようやく太陽が見られそうで良かった。頑張ります」と笑顔で締めた。

待ち時間をクラブハウスで過ごした小祝さくら(撮影/松本朝子)

この日は午前6時33分のスタート遅延のアナウンスを受け、一度ホテルに戻る選手も多かったが、小祝はスタートまでの時間をコースのクラブハウスで過ごしたという。「帰っても部屋でゆっくりできないと思ったので、コースで調整して待っていました。きょうの疲労感はいつもより少なかったですね」と振り返った。

第3ラウンドを5バーディ、ノーボギー「67」で回り、通算7アンダー7位で最終日に臨む尾関彩美悠は、中断の知らせを聞くなりホテルにUターン。2時間の昼寝で元気をチャージし、「(疲れは)大丈夫です」。21歳はまだまだ元気だ。

「あしたは晴れると思うので、いつも通り頑張りたい」。3年ぶり4度目の月曜決着。5日間の最後は青空で締めくくれそうだ。(千葉県袖ケ浦市/内山孝志朗)

ギャラリー用の椅子には水たまりが(撮影/松本朝子)

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