攻撃を跳ね返す快感!ディフェンスの祭典「パリィオリンピック」勝手に開幕―『ELDEN RING』から『ペーパーマリオRPG』まで

攻撃を跳ね返す快感!ディフェンスの祭典「パリィオリンピック」勝手に開幕―『ELDEN RING』から『ペーパーマリオRPG』まで

相手の攻撃の動きを読んで、カキーンと跳ね返す!気持ちいい「パリィ」アクションは、現代のアクションゲームにはほぼ必須な要素となってきました。特に、『DARK SOULS』などを踏襲したソウルライクなゲームには欠かせません。

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しかし、実はゲームにはいろんな形の「パリィ」が存在します。本記事では、パリオリンピック……ならぬ「パリィオリンピック」と称していろんなゲームのパリィをご紹介します。意外なゲームもあるので、ぜひパリィの懐の深さを感じてください。

『ELDEN RING』

フロム・ソフトウェアの作品は、多くのゲーマーや開発者にパリィの面白さを広めました。そんな同社が展開するアクションRPGの最新作『ELDEN RING』は、つい最近DLCの「SHADOW OF THE ERDTREE」が配信されました。

本作のパリィはオーソドックスで、敵の攻撃をじっくり読んでタイミングよく跳ね返すというもの。一部攻撃は跳ね返せませんが、ダメージを防いで隙を作ることができます。隙を作ったらひたすら斬るもよし、大ダメージを与える「致命の一撃」を狙うもよし。うまく使えば有利に立ち回ることができます。

ソウルライク作品は基本操作としてパリィがあるものが多いですが、本作においてはあくまで「戦技」と呼ばれるスキル。いくつかバリエーションはあるものの、他にも強力な戦技が多数あるので、パリィを使わずプレイする人も少なくありません。

『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』

フロム・ソフトウェアのパリィ重視な作品といえば、『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』でしょう(作中では「弾き」と呼ばれる)。本作は『DARK SOULS』や『ELDEN RING』といったアクションRPGとは違い、純粋なアクションの腕を試される作品です。

本作の重要なシステムとして、パリィや攻撃をすると溜まっていく「体幹」と呼ばれるものがあります。最大まで蓄積すると「忍殺」というアクションができるようになり、相手の残体力に関係なく殺すことができます。

「SEKIROはリズムゲー」と呼ばれるほど、相手の動きを読んでパリィすることが大事。パリィの純粋な気持ちよさを味わいたい人には、最高にぴったりな作品です。

『ストリートファイター6』

NPCの攻撃を読んでパリィするのが気持ちいいなら、対人でパリィするのが気持ちよくないわけありません!対戦格闘ゲーム『ストリートファイター6』では、中パンチと中キックを同時押しすることで「ドライブパリィ」が発動でき、投げ以外の攻撃を自動でガードしてくれます。受け止めづらい中段攻撃への対抗手段として使うもよし、飛び道具を連発してくる奴に使うもよしの万能技です。

そして、気持ち良いのはドライブパリィの発生と同時に技を受ける「ジャストパリィ」。気持ち良いエフェクトやヒットストップの後、大きな有利を作ってこっちのターンにできます。「なんか、こいつの動き読めるぞ……!?」と思ったら積極的に使いたいですね。

『ペーパーマリオRPG』

アクションゲームに多く搭載されているパリィですが、時にはコマンドバトルのRPGにも搭載されています。先日リメイク版も発売された『ペーパーマリオRPG』では、タイミングよくボタンを押すというアクションが用意されています。

敵の攻撃が当たる直前にAボタンを押すと、ガードをしてダメージを低減することができます。加えて、Bをタイミングよく押すと「スーパーガード」というアクションになり、ノーダメージで反撃できます。

タイミングはかなりシビアですが、ボスの強力な技でも跳ね返せるので、不利な状況でも覆しうるロマンたっぷりな技です。

『パーリィナイトメア』

パリィはかっこよくて気持ち良い魅力たっぷりなテクニックなので、それにフォーカスしたゲームももちろんあります。KAKUKAKU GAMESが開発しPhoenixxが発売する『パーリィナイトメア』は、大量の敵をぷちぷちと倒す『Vampire Survivors』ライクな作品でありながら、「パリィ」が主要システムとなっています。

本作の基本は、「ナイトメア」と呼ばれる敵を引き寄せてまとめてパリィで跳ね返し、パートナーの「ホンノウ」に倒してもらうというもの。それぞれ性質や種類が異なる敵が一斉に襲ってきて、引き寄せれば引き寄せるほどたくさんの敵を倒せます。

そして、パリィをして「テンションゲージ」が溜まったら、一気に解放!広範囲の敵を一網打尽にできます。とにかく「引き付けてまとめて倒す」という気持ちよさが面白い作品です。

『ロマンシング サガ2』

最後は、リメイク版が発表された『ロマンシング サガ2』のパリイ(イが大文字)。本作のパリイは片手剣用の技として用意されており、物理攻撃のほとんどを一定確率で受け流すことができます。

ゲーム開始時のパーティメンバーである重装兵の「ベア」がひらめくことが多く、パーティの並び順を決める陣形と組み合わせればかなり有用な技になります。

『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』でもパリイは有用なのでしょうか。そういった部分も含めて、仕上がりが気になるところです。


現代ビデオゲームの必修科目ともいえる「パリィ」システム。将来eスポーツがオリンピック種目に採用されたら、五輪の舞台でパリィをしまくる……という光景もあり得なくはないかも。今のうちにたくさんパリィをして、極意を学んでおきましょう!

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