“妻から慰謝料を請求させる”と脅されました… 30代ショップ店長が悔やんだ「職場不倫の末路」【後編】

年下彼氏の裏の顔が発覚

自分が店長を務めているショップのアルバイト男性で9歳年下の高田さんと恋人同士になっていた早希さんは、職場の人たちには交際がバレないよう、細心の注意を払っていました。しかしあるときに、恋人の秘密を知ることに……。

「そのアルバイト女性から、高田くんが既婚者だと聞かされて落ち込みました。さらに、私の他にも年上の女性と関係をもっていて、お金目当てのママ活として年上女性ばかりを狙っているようだというウワサも……。その時点で私は、高田くんの食費や家賃を援助する関係になっていました。額はそこまで大きくありませんでしたが、毎月3万円を彼に渡していたのです」

「妻が慰謝料を請求する」と脅されて…

その後、聞いた話をもとに事実関係を確認するべく、すぐに本人に直談判をした早希さん。しかし、その場で高田さんから耳を疑うような暴言を吐かれてしまいます。事態は一気にドロ沼の様相に……。

「高田くんに確認すると、あっさりと“うん、結婚しているよ”と返ってきて、拍子抜けしました。しかも、“だって早希さんは、僕に既婚かどうか確認してこなかったじゃないか。だから言う必要もないと思った”と開き直られました。
あまりにもムカついたので、“じゃあ、これまでに援助していたお金は返して。結婚しているなら、私じゃなく妻に何とかしてもらえばいいでしょ!”と告げたところ、なんと彼からは、“そういうことを言い出すなら、僕から妻に不倫を打ち明けて、妻から早希さんに慰謝料を請求するけど大丈夫ですか?”って言われたんです」

話し合いが予想もしなかった方向へと向かい、すっかり驚いた早希さんは、その場で高田さんと別れ話をし、二度と彼からの連絡には応じることはなかったとのこと。数日後には高田さんがバイトを辞め、顔を合わせる機会もなくなったそうです。

「結局、“妻から慰謝料を請求させるぞ”というのは嘘だったようで、その後もなんの音沙汰もありませんでした。けれど、私が渡していた月3万円の援助は、もちろん1円も返ってきませんでした。貸していたわけではないから当然なのかもしれないけれど、良心があるなら少しは返してほしかったですね。恋人だと思ったから、アルバイトのお給料だけでは大変だろうなって思って生活の援助をしたのに、まさか騙されていたなんて……。
この出来事をきっかけに、私はすっかり男性不信になってしまい、今では新しい恋愛を始める気力すら湧きません。他のアルバイトたちにも、私が高田くんと不倫をしていたウワサは知れ渡ってしまっていて、以前のように職場での私の威厳も保てなくなり、前ほど仕事も楽しくなくなってしまいました。職場の人と安易に男女関係になってしまったことを、今になってものすごく後悔しています」

仕事場に関係する人と安易な男女関係を結んでしまうと、不倫ではなかったとしても、悪影響が及ぶ場合は少なくないでしょう。それが不倫であればなおのこと、これまで築いてきた信頼も含めて、キャリアが大きく揺らぐ引き金になってしまいます。
信頼できる相手だと確信がもてないうちには、安易な男女関係に進まないほうが賢明と言えるでしょう。

© マガジンハウス