![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1177665158144459592/origin_1.jpg)
東京・京王百貨店新宿店で26日まで開催中の「超・燃える闘魂アントニオ猪木展」では「アントニオ猪木酒場」が復活。23日には〝黒のカリスマ〟蝶野正洋(60)がトークショーに参加し、師匠の故アントニオ猪木さん(享年79)との一戦の映像を見ながら振り返った。
1990年2月10日、東京ドームで行われた新日本プロレス「スーパーファイト IN 闘強導夢」。蝶野は橋本真也(故人)とのタッグで、猪木&坂口征二と激突し、猪木から3カウントを奪われた。当時の胸中を「その場にいること自体が失礼だと思っていた。プレッシャーしかなかった」「とにかく貴重だった」と話す。
この試合は直前のテレビインタビューで、猪木さんが「出る前に負けること考えるバカいるかよ!」との名文句でインタビュアーにビンタを放ち、また橋本さんが「時は来た! それだけだ」と話すと、蝶野が笑ってしまうという一幕もあり、リング外でも〝伝説〟の試合となった。
笑いがこらえられなかった瞬間を映像で見た蝶野は「もう(橋本さんが)焦っちゃっているよね。橋本選手も笑っちゃっているじゃん。あの後、2人で爆笑した」と明かした。
トークショー後には取材に応じ、現在の日本プロレス界について「今がちょうど変わる時期でしょうね。米国のWWEやAEWは大きな黒船になっている。このままだと多分乗っとられてしまう」と語った。その上で「もし俺が新日本にいる側なら、アジアをまず取って、アメリカと対等な位置になる。それでどっちが強いかで戦争したい。しかし、業界のことを考えると、そんな争いをせずにいい条約を結んで、協力し合う体制へ進んでいくことが一番じゃないかなと思う」と提言していた。