【香港】5月のCPI上昇率1.2%、伸び幅0.1P拡大[経済]

香港政府統計処は21日、総合消費者物価指数(総合CPI)が5月は前年同月比1.2%上昇したと発表した。上昇率は前月から0.1ポイント拡大した。総合CPIの上昇は41カ月連続。

品目別の上昇率は酒・たばこが20.1%で最大だった。交通は2.3%、各種サービスは2.2%、食品は1.9%それぞれ上昇した。一方、電気・ガス・水道は10.9%下落。耐久消費財も0.9%下がった。

政府による中低所得者向け生活支援補助金の影響を除いた指数の変動率(基本インフレ率)は1.0%の上昇で、上昇率は前月を0.1ポイント上回った。

人口の半数を占める中低所得世帯(月平均支出6,500~2万7,999HKドル=約13万3,000~57万3,200円)を対象に算出した甲類消費者物価指数(甲類CPI、A類CPI)は1.2%の上昇。上昇幅は前月から0.1ポイント拡大した。

1~5月の総合CPIは前年同期比1.6%上昇。同期の基本インフレ率は1.0%上昇した。

政府報道官は、5月の基本インフレ率は緩やかな上昇を維持したと指摘。外食やテイクアウトの価格上昇が続いた一方、その他はおおむね抑制されていると分析した。

今後については経済成長に伴って域内のコスト上昇圧力が強まる可能性があるものの、外的なインフレ圧力は引き続き弱まると予測。全体としては短期的に緩やかなインフレ水準が続くとの見通しを示した。

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