【ベトナム】SCG、越市場に低炭素セメント初投入[製造]

タイの素材最大手サイアム・セメント(SCG)はこのほど、製造・使用時の二酸化炭素(CO2)排出を大幅に抑えたセメントをベトナムで発売した。ベトナム・インベストメント・レビュー(VIR)が19日伝えた。

商品名は「SCGローカーボン・スーパーセメント」。同社にとって、ベトナム市場初の低炭素セメントの投入となる。

生産段階の炭素排出量は、通常のセメントよりも実質20%削減した。製造工程でのエネルギー消費量を減らすとともに、工場全体で廃熱の再利用を促進、化石燃料に代わって再生可能エネルギーの利用を増やした。製品1トン当たりで、樹木12本が1年間に吸収する量の炭素排出を抑制している。

SCGによると、同製品は強度と耐久性も十分にあり建築物の基礎にも塗装にも使える。一般的なPCB40セメントよりも強度を7%高めている。

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