アルバニア代表FWダクに2試合の出場停止処分…クロアチア代表戦後に政治的チャントを扇動

アルバニア代表としてEURO2024を戦うFWミルリンド・ダクに、2試合の出場停止処分が下された。23日、アルバニアサッカー連盟(FSHF)が公式サイトで伝えている。

EURO2024予選・グループEを首位で勝ち抜き、2大会ぶり2度目の本大会に臨んでいるアルバニア代表。しかし、今大会期間中は同国代表関係者による問題行動が多発しており、19日に行われたグループB第2節のクロアチア代表とアルバニア代表の一戦では、試合中に両チームのサポーターから「セルビア人を殺せ」といった内容のチャントが歌われていたことが明らかに。さらに、試合後にはダクが拡声器を使用しながらアルバニアサポーターに向けて反北マケドニアのチャントを扇動し、その様子が撮影された映像が拡散されたことで大きな問題となっていた。

ダクは21日に自身のSNSで謝罪したものの、欧州サッカー連盟(UEFA)は同選手に対して2試合の出場停止処分を科すことを決定。また、「スポーツイベントにふさわしくない挑発的なメッセージを発信した」として2万5000ユーロ(約430万円)、ピッチへの侵入とサポーターによる花火の点火に2万2500ユーロ(約390万円)の罰金処分をFSHFに下した。

なお、グループステージ2試合を消化したアルバニア代表は、ここまで勝ち点「1」を積み上げ3位に位置。2位のイタリア代表とは2ポイント差となっており、最終節であるスペイン代表戦と他会場の結果次第では、史上初の決勝トーナメント進出が実現する。

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