「デカい、かっこいい!」 津堅島に新造船「フェリーくがに」初入港 住民ら歌三線で歓迎 沖縄

大雨の中、初入港した新造船「フェリーくがに」=13日、うるま市勝連津堅の津堅港

 【津堅島=うるま】うるま市勝連津堅島の津堅港に13日、新造船「フェリーくがに」が初入港した。どしゃ降りの雨の中、津堅小中学校の児童・生徒や区民、関係者らが歌や三線、カチャーシーで出迎えた。フェリーくがには196トン、旅客定員150人、トライアル期間の後、平敷屋-津堅の定期船として就航予定だ。津堅島住民の足として、またニンジンやモズク、生活物資、工事車両の航送にと活躍が期待される。定期航路を運航する神谷観光の神谷幸一社長は「すべては津堅島振興のため、観光や移住者の促進にも尽力したい」と話した。

 安全運航を祈願し、3階のデッキの上からあめ玉やお金がまかれ、持っていた傘を逆さにして拾う人がいて大きな笑い声が上がった。船舶見学では「デカい、かっこいい」と子どもたちの歓声が上がり、記念写真を撮ったり、いすの座り心地を確かめたりと、楽しい時間を過ごしていた。

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