小池百合子氏「つばさの党」さながら“選挙カー凸撃”…「身の危険」理由に演説回避の初日は他陣営へ“陰湿行為”

出発式で支援者から渡されたボードに喜ぶ小池氏

「こんにちは! 東京都知事の……」

と、音声テープが“演説”しだしたのは東京・中野駅前。

東京都知事選挙の告示日である6月20日の朝、この場所では対立候補の蓮舫氏(56)が街頭演説を準備していた。

その開始予定とほぼ同刻に、小池百合子都知事(71)陣営の選挙カーが姿を見せたのだ。

「小池氏の音声が流れる選挙カーに乗って、手を振っていたのは、小池氏の側近で都民ファーストの会特別顧問の荒木千陽(ちはる)氏。しかも一度離れた約30分後、再び中野駅周辺に戻ってきました」(政治部記者)

200人近い聴衆に向かって演説をした蓮舫氏に対して、小池氏の初日は新宿区の選挙事務所で出発式のみ。

東京都選挙管理委員会に確認すると、「自動車用表示物は1枚。同時に使える選挙カーは1台のみです」と答えたように、都知事の“身代わり”ともいえる小池陣営のたった1台の選挙カーが、蓮舫陣営に乗り込んだ形だ。

6月21日の定例会見で、小池氏自身が「身の危険を感じた」と話し、それを理由に初日演説の回避を明かしたように、選挙前には「つばさの党」の“凸撃”が話題になっていた。

しかし、小池陣営の動きも、つばさの党さながらの陰湿行為にも思えるが……。

小池陣営の担当者は「選挙カーの運行は現場にまかせているので、そこにいた理由はわかりません。遭遇はよくあることです」と主張する。

初日の演説で、意外に健闘が光ったのは、前安芸高田市長の石丸伸二氏(41)だ。

夕方に渋谷駅で演説をおこなったが、多くの聴衆がスマホ撮影をおこなうなど、活気溢れる現場に。

対して、“知名度負け”だったのはタレントの清水国明氏(73)。後輩で、ものまねタレントの清水アキラ(69)も駆けつけたが、聴衆はマスコミ関係者がほとんど。

都知事選はこれから中盤戦。各陣営、まだ焦る必要はないはず?

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