X、ライブ配信機能を有料化へ 公式配信などで活用も課金ユーザー限定に

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短文共有SNSのXは22日、サービス内で提供しているライブ配信機能の有料化を行う予定であると発表した。今後、同機能は有料会員制度「X Premium」に登録したユーザー向けに提供されるといい、時期については「まもなく」としている。

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Xの専用公式アカウント(@Live)は22日に「まもなく、プレミアム会員のみがXでライブ配信をできるようになります。ライブ配信を継続するには、プレミアムにアップグレードしてください。」(抄訳)と投稿し、近日中の有料化の意向を表明。

ここでのライブ配信とは、スマホアプリ上で提供されるインスタント配信機能や、外部のエンコーダも使えるWeb版を含むといい、通常の動画投稿や音声配信の「スペース」などは影響しない。

現在、X Premiumは料金体系の異なる3プランが提供されており、それぞれに「ポストの編集」「140字以上の投稿や文体調整」「広告低減」といった機能が用意されているが、今回の有料化に伴い「とのプランでライブ配信ができるのか」「いつから適用されるか」についての詳しい情報は発表されていない。

Xのライブ配信機能はかつてのTwitterが2015年にライブ中継サービス「Periscope(ペリスコープ)」を買収し、アプリ内に機能を実装したことからはじまった。2021年にPeriscopeとしてのサービスが終了して以降も、クリエイターを対象に配信機能が提供されていた。

一方で、「YouTube Live」「Twitch」やショート動画の「TikTok」といった競合するSNSと比べると、ユーザーの間でライブ配信が活発に行われているとは言い難い状況にあり、団体や企業の公式アカウントによる配信が主であった。直近の事例としては、4月放送のTVアニメ『怪獣8号』がXを通じた全世界での同時配信を行っていた。

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