慶應義塾大学理工学部 2025年度から「学問分野への興味の強さを重視」したAO入試新方式を導入

慶應義塾大学理工学部は2025年度から電気情報工学、数学、化学への興味の強さを重視した新方式のAO入試を取り入れる。各分野に興味を持った経緯を記入する志望理由書や、課題解決型記述問題などで合否を判定する。

慶應義塾大学理工学部によると、2025年度のAO入試より、電気情報工学科・数理科学科・化学科をそれぞれ第1希望とする志願者について、特に学問分野への興味の強さを重視して学科別に募集する。高校在学時に勉学・課外活動などで研鑽を積み、入学後も他の学生の範となることが強く期待される者を選抜する。

例えば電気情報工学科は、「ハードウェア、ソフトウェアの両方を組み合わせたエレクトロニクスに強い興味を持つ」「数学や物理(電気回路・電磁気)、情報などの科目を深く学習する意欲を持つ」「デバイス・レーザー・半導体・画像処理・通信・人工知能・量子技術・数学を応用したシステムなどの技術分野で高度情報社会を先導する意思がある」といった学生像に合致する志願者を募集する。なお、学科の併願および入学後の学科の変更はできない。

出願期間は2024年9月30日(月)~10月3日(木)。第1次選考は、当該分野に関連して深い興味を持つに至った理由や、どのような夢・ 希望を実現したいと考えているかなどを具体的に記載した志望理由書をもとに書類選考する。合格発表は10月25日(金)。

第2次選考は総合審査として、12月7日(土)筆記ならびに記述試験による論理的な思考を問う総合審査を実施し、当日中に合格発表を行う。ただし化学科は行わない。化学科は、第1次選考合格者に対しては第3次選考を実施する。

第3次選考は12月8日(日)に面接試験を実施し、12月13日(金)に合格発表を行う。面接では論理的思考の確認に加えて、希望する学問分野に対する旺盛な知的好奇心と探究心、豊かで柔軟な 発想力といった資質を備えているかを十分な時間をかけて審査する。

本入試制度による入学者は、通常第2学年から学科に所属するところを第1学年から学科に所属し、学科に設定されたプログラムを第1学年から活用することができる。また、教員による学習サポートなどが用意されるほか、AO入学者の交流の場形成と活用学科別AO入試の入学者同士の交流の場(電気情報工学、数理科学、化学)に参画できる。

参考:

【慶應義塾大学】学部入学案内-AO入試:理工学部

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