中日の生命線となる左右セットアッパーの存在感…江本氏が称賛した「ストライクからボールになる勝負球」

◆ 齋藤綱記は12試合連続無失点継続中

中日が広島に競り勝ち、リーグ戦再開後の最初のカードで勝ち越すことに成功した。中日の松葉貴大と広島の玉村昇悟の両先発が、ともに6回1失点と仕事を果たした締まったゲームは、8回に広島のセットアッパー・島内颯太郎からオルランド・カリステが決勝打を放ち、2-1の僅差の試合をモノにした。

8回からマウンドに上がり、2人のランナーを背負いながらも無失点で切り抜けお立ち台に上った松山晋也は「しんどかったところではあるんですけど、繋いでくれた方々がいたので、あそこはしっかり抑えようという気持ちでいきました」と24歳の誕生日に今季2勝目を手にしたことに、喜びの表情を見せていた。

リリーフ陣の踏ん張りで勝利した中日に関し、23日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた岩本勉氏は「9回の(ライデル)マルティネスはもう、絶対的存在ですけども、 7回の齋藤綱記はドラゴンズに行ってから大活躍ですよ。もう全然点取られないと。そして8回に定着した松山も今日バースデー勝利。インタビューもいい表情してました」と称えた。

解説として出演した江本孟紀氏も「みんなストライクからボールになる勝負球を投げているんですよ。それをみんな振らせているということで、ピッチングがやっぱり安定してるんじゃないですかね。これは素晴らしいです」と投球内容に踏み込みつつ同意していた。

さらに岩本氏は齋藤綱記について「ファイターズに移籍してきた時、ちょっとコントロールに困ってたんですけども、宮西尚生というピッチャーを参考にピッチングフォームを変えて。完全コピーなんですよ。サイドハンドに思い切って転向させたことによって、アームアングルを変えたことによっても大活躍ですね。 勇気のあるマイナーチェンジ、フルモデルチェンジといっていいんじゃないでしょうかね」と鉄腕左腕を参考にしたフォーム修正が功を奏していると言い切った。

今季1失点のみで、現在12試合連続無失点継続中の齋藤綱記と、同じく8試合連続無失点継続中の松山晋也。左右のセットアッパーは、立浪竜にとって生命線となっている。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

© 株式会社シーソーゲーム