しゃぼん玉公園 開園 雨情の童謡歌い祝う 北茨城市

「しゃぼん玉公園」の開園を祝い合唱する関係者や子どもたち=北茨城市磯原町豊田

茨城県北茨城市が同市磯原町豊田の旧磯原中跡地に整備した「しゃぼん玉公園」の開園式が23日、同所で開かれた。公園開設は子育て世代への支援や市民の憩いの場とすることなどが狙い。豊田稔市長や関係者、市民ら約300人が参加し、くす玉割りや記念合唱を行い開園を祝った。

公園の広さは約3000平方メートル。2021年に磯原中と華川中が統合し、新校舎へ移転したことを受け旧磯原中跡地の一部を利用した。大型のあずまやが造られ、自由に弾けるピアノや無垢(むく)材のベンチ、テーブルを設置した。遊具はブランコや滑り台など7種類がそろい、子どもたちが楽しめるようにした。公園名は同市出身の童謡詩人・野口雨情にちなみ、代表作「しゃぼん玉」が由来となっている。

開園式では、くす玉を割った後、磯原雨情会などの団体や子どもたちがピアノを囲み雨情作詞の3曲を合唱。ピアノを弾いたり遊具で遊んだりする子どもたちの姿が見られた。母と妹と訪れた同市の小学3年、宮川航さん(8)は「新しい公園ができてうれしい。これからも遊びたい」と笑顔を見せた。

旧磯原中跡地は、公園以外にも市内2カ所目となる市子育て支援住宅(21戸)の建設や、住宅メーカーによる60区画の住宅地の造成、販売が進んでいる。

公園が完成し、豊田市長は「他の地域から新しく住む人と、現在の市民が融和を図ってもらえる公園にしたい。子どもたちに無心に遊んでほしい」と話した。

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