『アニレヴ FEVER!!!!!』! 芹澤優、小宮有紗、高槻かなこなど豪華声優陣、サプライズゲストDJ KOO

アニソンとクラブカルチャーが融合した最先端エンターテインメントイベント「Anime Rave Festival」(通称、アニレヴ)。

2018年に第一回が開催された本イベントには、主催のMOTSUを始め、これまでDJ KOO、SKY-HIなど豪華アーティストが出演することで話題となり、6年目となる今年3月には2年ぶりに日本で開催。

また、今月1日には、韓国最大規模のアニソンDJイベント「KIMICHIKURA」と「AniRAVE」のコラボイベントとして『KIMCHIKURA×AniRAVE×OMOTENASHI BEATS』を成功させ、新しい形のアニソンイベントとして、アニソン界大注目のイベントだ

そのアニレヴの『AniRAVE FEVER!!!!!』が6月22日(土)、東京・GARDEN新木場FACTORYにて開催され、アーティスト・DJなど総勢17組が出演、会場には約1,000人の観客が集まり、大きな盛り上がりを見せた。

本記事では、最高の空間を作り上げた『AniRAVE FEVER!!!!!』をレポートする。

梅雨入りしたばかりの東京は30度に迫る夏日になり、イベントの開催を祝福するかのような気候の中、会場は開演前から熱気に溢れていた。

オープニングで会場を盛り上げたのは、秋葉原を拠点に活動するREAL AKIBA JUNIORZ。
Ado『私は最強(ウタ from ONE PIECE FILM RED)』、緑黄色社会『花になって- Be a flower』など、日本が誇るアニメの主題歌をバックに、オタクパフォーマンス集団として、ストリートの要素を存分に取り入れたストリートダンスを魅せてくれた。

オープニングアクトの後に登場したのはDJシーザー。
『MY STAR(feat. KURANTORION&toyo hiroshi)』や、『IAM(feat.Shogo&Tsubasa)』などゆったりなリミックスをかけ流し、徐々にフロアを温める。『ココロオドル』では、シーザーの呼びかけによりフロアからコールアンドレスポンスが沸き起こると、ラストは各地のフェスでおなじみのメドレーが始まるとフロアのテンション一気に沸騰。『ハム太郎 とっとこうた』では「はいせーの!」と大合唱が起こり、『おジャ魔女カーニバル』では踊る姿も見られ、ラストの『回レ!雪月花』では観客同士が肩を組み大きな円を作ると右へ左へと動き回るなどフロアに一体感が生まれたパフォーマンスを披露した。

独自の世界観に引き込んだのは、音楽原作キャラクタープロジェクト・電音部から、シンサイバシエリアのOKINI☆PARTY’SとダイバエリアのDivermy。
Divermyのデビューシングル『Dive Out』をフレッシュにかき鳴らす。リーダーのRARAは、「皆さんにお会いできて嬉しいです!」と感謝を述べると、「実は本日は皆さんの前で初めてのパフォーマンスになりますが、精一杯頑張ります」と続けた。
今月10日にリリースしたばかりの『Bloomy』と、完全未公開の新曲『Lightning』をキレのあるダンスと伸びやかで力強い歌声で、初のパフォーマンスとは思えないような堂々の姿で盛り上げてくれた。

流れるようにOKINI☆PARTY’Sの3人がステージに登壇すると、『West Side Phenomenon』、『OMATSURI SOUL』、『アホちゃうもん』を連続で披露。
メンバーのMoneが、「最後の曲はDivermyさんとコラボしたいと思います!」と話すと、Divermyの5名も合流し、昨年リリースした人気曲『心斎橋エイリアン』で会場は大盛り上がり。

続いて登場したのは、声優としても活躍するDJ Meguchee。
『メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト』と共に「楽しんでいきましょう」と登場するとテンポの良い楽曲を次々と披露する。「ライブスタンドに肘をぶつけて雷が走った」とフロアの熱狂に自身も興奮の様子。
夏歌メドレーがスタートすると、手拍子を煽るとフロアも手拍子とジャンプで応える。
その熱気のまま「ラスト行くよー!」と声を上げると『熱色スターマイン』ではフロアはペンライトを回しコールを上げるなど一気に駆け抜けた。

お次は、DJをテーマにしたメディアミックスプロジェクト「D4DJ」より誕生したEGOEGGの出番だ。
今年3月にプレデビューしたばかりで、未だ謎も多いキャラクターではあるが、ギター担当の神田はれ(よしださくら)、ベース担当の谷町慈雨(青井美音)の卓越した演奏スキルと、汐留ライカ(宇田川ももか)、一ノ瀬美雲(小柴美羽)の無垢な歌声にオーディエンスを多幸感に包んでいく。
一ノ瀬は、「今日はみんなに楽しんでもらうためにたくさん曲を用意してきたよ!」とDJライカが『Let’s do the’Big-Bang!’』を始めとし、見事なターンテーブル回しを披露。
オリジナル楽曲で力強いロックナンバー『Remember what you lost』では、初めて見る観客も多い中、心をガッチリと掴んだ。

スムーズな転換の中、記念すべきAniRAVE FEVER!!!!!は歩みを進めていく。
12か国でライヴを開催するなど世界を股にかけて活動しているデジタルネイティブ世代アイドルグループのわーすたが登場。
まずは『KIRA KIRA ホログラム』と『グーチョキパンツの正義さん』と懐かしい曲を披露。三品が、「楽屋からもみなさんの歓声が聞こえてきた」と、登場前から熱気が伝わっていた様子だ。続けて、松田が「今日のセトリは懐かしい曲やアニメ曲を持ってきている」と話すとフロアは湧き上がる。新曲の『夏恋ジレンマ』『SHINING FLOWER』と爽やかなアイドルソングを披露し、ラストの曲『最上級ぱらどっくす』ではフロアの観客もメンバーと一緒の振りをするなどわーすたのワンマンライブかのような世界観に。

アニソン界でも著名なクラムボンミト&REAL AKIBA BOYZのメンバーけいたんによるDJユニット、ALLINNSが登場。本イベント中盤を、より一層盛り上げていく。
『粛聖!! ロリ神レクイエム☆』、『アイヴイ』、『Cutie Panther』、『ギミー! レボリューション』など、新旧問わず、名アニソンを回し続けていく。
けいたんは、「みんな、(ノリ)分かっていますね!暴れたい奴は後ろだぞ!」と呼びかけると、オーディエンスも各々全身で応える。

続いて登場したのは、レペゼン秋葉原の9人組アニソンダンスパフォーマーのREAL AKIBA BOYZ。
チェックのシャツ姿で登場すると、初っ端から『おジャ魔女カーニバル』でブレイクダンス交え全力のパフォーマンスを見せる。
MCでは涼宮がYouTubeを撮りたいと切り出し、ステージ上で観客を交え撮影すると「今日から皆さんもYouTuberです」と話しフロアとの距離を縮める。
その後は曲に合わせて、時にコミカルに時にクールに『なまらめんこいギャル』や『青空のラプソディ』などのアニソンメドレーを見せると、最後は彼らも制作に参加したというYOASOBIの『アイドル』をブレイクダンスを交えながら披露し、オタクでありながら日本トップクラスのスキルを持つ彼らが作り出す唯一無二のパフォーマンスは圧巻であった。

中盤に差し掛かる中、登場したのは「ラブライブ!」国木田花丸役などで人気を博し、同作品発のグループ「Aqours」のメンバー高槻かなこ。
アニレヴ初参戦となったが、高槻の繊細さと力強さの両面を持つ歌声は健在で、今か今かと高槻を待っていたオーディエンスは熱狂。
代表曲『Anti world』、『Subversive』を圧巻のクオリティで披露。
高槻は、「皆さん、アニソンクラブは身に染みているのですが、今日は初めてやる曲を行います!」と噛み締めて伝え、『Flutter Bond』、『嘘つきダーディ』をディスコのような雰囲気を演出してくれた。

リアルとバーチャルを行き来するパラレルシンガー 七海うらら。
『キワメテカワイイ』、『Trigger』、『Love and Hate』など様々なタイプの歌を歌いこなす彼女の歌声にフロアは手拍子と歓声が沸く。
今回披露する楽曲は今年1月にリリースしたファーストミニアルバムに収録されている曲と話し「次回のアニレヴ出演する際はたくさんアニソンを引っ提げて帰って来たい」と力を込めた。また7/14オールスター合唱バトルでTV初歌唱することを発表すると一気に沸いた。
続けて『パラレル☆ショータイム』では、フロアがブルーのペンライトで一面になると、ラストは『Seventh Heaven』。疾走感のあるリズムと心に刺さる歌詞を力を込めて歌う姿に観客は手を上げコールアンドレスポンスで応えた。

磯部花凛、船戸ゆり絵、小泉萌香によるスピンオフユニット、MIX JUICE from アミュボch。
パイナップル、ピーチ、オレンジとそれぞれが3色の衣装に身を包み、昨年11月リリースの『Rain or Shine』や、自己紹介ソングの『ぐるぐるミックスジュース』を披露。
小泉は、「MIX JUICE、推すなら今です!」と自信満々の表情で呼びかけると、観客も大歓声とともに3色のペンライトを光らせて振った。

女優としても活躍し、「ラブライブ!サンシャイン!!」でお馴染みのスクールアイドルグループ「Aqours」のメンバーでもある人気声優”小宮有紗”。今回はDJ小宮有紗として赤い髪飾りに薄紫色の着物で登場すると早速、電音部の『MUSIC IS MAGIC』を披露しフロアの空気を一気に温める。その後、PANDORAの『Be the one』では観客は両手を上げてジャンプをするなど興奮の様子。続けて、TRFの『EZ DO DANCE』が流れると会場のボルテージは最高潮になり、サビに入ると観客全員が手を振り一体感に包まれる。
その後『On your mark』流れるとフロアではオタ芸を打ち始める様子からもより拍車がかかり、ラストの楽曲『麻布アウトバーン』では小宮はステージ前方に姿を現し、「もっと盛り上がれるよね!」と煽りを入れると手拍子とコールが湧き上がり熱狂の空間が出来上がった。
小宮は全14曲のDJプレイを一気に駆け抜け、アニレヴのステージでしか作れない雰囲気を作り出した。

アニレヴも終盤戦へと向かいつつある中、満を持して登場したのは、『アイドルマスター』の天海春香役、『宇宙戦艦ヤマト2199』の桐生美影役として知られ、声優界でのレジェンドとも呼び声高い、中村繪里子。
中村は、「みんなの声、めちゃめちゃ聞こえてるよー!拙いながらもDJ務めさせていただきます。拙い分は、みんなで埋めてね!」とニッコリすると、「みんなに会いたかったー!」と叫ぶと、765PRO ALLSTARSの名曲『READY!!』でスタートすると、『自分REST』など、中村自身が参加した楽曲も混ぜ込みながら、アニメファンにとって胸熱なセットリストを展開。
オーディエンスの息の合ったコールと手拍子も、より拍車がかかってきた。

徳井青空は、登場と共にフロアのボルテージは最高潮の中ミルキィホームズの『正解はひとつ!じゃない!!』を披露。もう1つ歌ってほしい曲があると話し「OH!YEAH!」と叫ぶと『NO brand girls」が流れ始める。曲の途中でまだまだと煽りを入れると「OH!YEAH!」とレスポンスが起こる。その後、「一気に熱くなりました」会場の雰囲気に徳井も燃え上ってるようだ。続けて、「一緒に歌い人がいます」と話すと、「ゆっくりゆっくり」と心配そうな声で声をかけながら、「みんな元気かー」とアニレヴの主催であるMOTSUがまさかの車イスで登場。イベントの直前に肉離れをしてしまったようだ。
MOTSUが「みんなと一緒に歌っていきたい」と話すと徳井が「あの曲ですか」と続けて、スペシャルバージョンでお届けしますと話し、『You&Me』を披露すると会場のボルテージはMAXに。

イベントも終盤、ついに主催のMOTSUのメインステージへと突入。
足の負傷もなんてことない様子で、自身が参加するユニット、m.o.v.eの『Raise up』で幕開けすると、MOTSUは「俺は負けないぜ!」と叫ぶ。
MOTSUは、「みんな疲れてきてるんじゃないの?」とオーディエンスを煽るが、「ついて来れる人?」という呼びかけに、「おー!!」と、怒号のようなレスポンス。
頭文字Dの主題歌としても知られる『Gamble Rumble』から、『3/1の純情な感情』、『Butter-Fly』、『Go!!!』など、各年代を代表する名曲をMOTSUセレクトでプレイ。
会場全員で大合唱。アニレヴに集まり、同じ時間を共有している絆を感じられる空間を創り出していく。

6時間以上にも渡って、最高の盛り上がりを見せてきた『AniRAVE FEVER!!!!!』も、遂にトリを迎えた。
声優とアイドルのハイブリットユニット、i☆Risのメンバー芹澤優が、真っ赤なドレスで登場。会場のファンもペンライトを振って大きく呼応した。
1曲目の『最悪な日でもあなたが好き。』では、サビの歌詞にある「あなたが好き」の部分ではとオーディエンスから「俺もー!」とレスポンスが入る。次の『ハイハイハイハハイテンション』ではオーディエンスも振りをするなどハイテンションで一緒に盛り上がる。
立て続けに自身の楽曲を披露すると、i☆Risの楽曲「ありえんほどフィーバー」では「かわいい!」や「好き!」との声が上がるなどオーディエンスも惚れてしまっている様子だ。
次の曲で最後になると伝えると「可愛さを伝えなきゃ」と話し、『デビきゅー』を披露し、声優アイドルらしくソロ曲とキャラクターソングを織り交ぜながら可愛らしく甘々なステージを作り上げた。

すると、芹澤は、「今日、この曲を歌わなきゃ帰れないですよね!」と話すと「MOTSUさん~!」という観客からの掛け声で、MOTSUが再登場。『JUNGLE FIRE』へ。
赤いペンライトが振られる中、野太いコールも後押し。

「アニレヴ最高ですね!皆さん!」と、MOTSUと芹澤が笑顔を見せる中、
「もう一曲やり残した曲、あるよね?」と、MOTSUはオーディエンスに再度、呼びかける。

本イベントもフィナーレを迎えようとする中、サプライズゲストでDJ KOOが登場。
「アニレヴめっちゃ楽しそうじゃん!!俺も入れてよ~!」と、DJ KOO。

DJ KOOが、DJブースに位置に付き、「お前ら、無事に帰れると思うなよ~!」と叫ぶと、会場のボルテージは最高潮に。
本イベントの最後を飾るのにふさわしい、芹澤優 with DJ KOO & MOTSUの『EVERYBODY! EVERYBODY!』を披露し、大興奮の中、名残惜しくも幕を閉じた。

「今日は本当に長丁場、ありがとうございました!」とMOTSU。過去最大規模で、最高の盛り上がりを見せたアニレヴとなった。

次回は、11月4日に、「アニレヴ Circuit!!!!!」が新宿WARPで開催されることも発表され、これからのアニレヴがどんな空間になっていくのか、大きな期待が高まっている。

■次回「AniRAVE CIRCUS!!!!!」情報:
タイトル:アニレヴ Circuit!!!!!
日程:2024年11月4日(月・祝)
会場:新宿WARP
※アクセス

■アニレヴ公式HP:

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