書と音楽のショーで魅了 白石さんと類家さん、亀山の中華料理店で 三重

【類家さん(右奥)の吹くトランペットの音を感じながら筆で文字を書く白石さん(手前左)=亀山市みずほ台の「中国名菜しらかわ」で】

 【亀山】三重県亀山市みずほ台のミシュランガイドに掲載されている、中華料理店「中国名菜しらかわ」(白川貴久店主)は22日、同店で書道と音楽のパフォーマンスショー「ZANKO」を一般公開で開催した。

 「ZANKO」とは、漢字で残香とか残光と書く。ご縁により人と人、場所と場所とのつながりなどその時々の記憶を大切に心にとどめるという意味で名付けた。

 昨年11月、同店のリニューアルの際、奥座敷の襖に四文字熟語「鶴鳴九皐」の文字を書いた、書家の白石雪妃さん(東京都在住)が約半年ぶりに来店し、トランペット奏者の類家心平さん(同)とテーマを決めずに、お互い無意識の心で臨んだ。

 白石さんと類家さんは約8年前から、類家さんのふるさと、青森県八戸市や東京、京都などで活動を展開している。

 この日は、市民ら15人の前で白石さんは、類家さんの奏でる音を探りながら、鈴鹿墨を使用し、「つなぐ」の文字や、己の心を映す窓「円窓」を一筆で描いた。

 同店の看板メニュー「担々麺」がお気に入りの50代の女性は「張り詰めた空気感のパフォーマンスを初めて体感し、感動しました」、白川店主(49)は「白石さんとのご縁により、この日を迎えることができたことに感謝している」と話していた。

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