子どもの習い事で保護者が直面する課題や悩みについて、話し合いました。
女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『ノンストップ!』の金曜恒例コーナー「ノンストップ!サミット」。
今回は、「子どもの習い事に関する親の悩み」というテーマでMCの設楽統さんと三上真奈フジテレビアナウンサー、千秋さん、カンニング竹山さん、菊地亜美さん、『婦人公論』元編集長の三木哲男さんがトークしました。
千秋は「習い事はさせない主義」その理由とは?
まずは出演者の習い事事情についてトーク。菊地さんは、「3歳の娘は、7月から初めての習い事でバレエを始めることになった。10種類くらい体験に行った中から選んだが、これで良いのかわからない」と悩みを打ち明けました。
千秋さんは「私は、習い事はさせない主義。みんなで遊んでいる途中で抜けていく子が可哀想だったし、泥んこになって遊んでほしかったからそうしたが、娘が20歳になっても、習い事をさせたほうがよかったのか、しなくてよかったのかはわからない」と心境を告白。
三上アナは「ピアノやバレエ、フルート、水泳などたくさん習い事をしたが、何も身になっていない」と苦笑しました。
乳幼児期の適切な刺激で脳の処理能力がUP!?
教育評論家の親野智可等先生によると、乳幼児期に適切な刺激を与えると脳の処理能力が上がることから、早い年齢で習い事をする人が増えているのだとか。
ある調査によると、小学生の場合、平均で週1.96個の習い事をしているそうです。
三木さんは「子どもの潜在能力を引き出したいという親の希望もあるし、他の人がやっているからという焦りもあるのでは」と、乳幼児期に習い事を始める人が増えた理由について分析。
千秋さんは「英語を習わないと大人になってから差が出てしまうかも、などの焦りは正直あった。でも現実的に送迎できないし、『習い事しない主義』と決めることで、悩まないようにした側面はある」と、打ち明けました。
一方菊地さんは、「幼児期の習い事は、何かをできるようにするというよりは、自宅とは違う環境に入れることが目的の部分もある。ママが言っても聞かないことも、先生に言われると聞いたりするので」と、実感を語りました。
習い事の送迎の負担が軽減する新サービスとは?
子どもが習い事を始めたのはいいけれど、仕事と送迎の両立が大変だという街の声も紹介されました。
菊地さんは「3〜4歳だとレッスンの時間が30〜40分程度なので、送迎だけでなく待機の時間も考えなければいけない」と送迎の大変さに共感し、「送迎のために教習所に通い始めた」と告白。
番組公式SNSには、「両親がフルタイム勤務だと平日の習い事は無理なので、土日に習い事が集中して大変」などの声も届きました。
そこで紹介されたのは、保護者の送迎負担を軽減するために新たにスタートした、タクシーの送迎サービス「hab」。
こちらのサービスでは、教室と親が費用を出し合ってタクシー会社と契約し、利用者に合わせてAIがルートを設定。近隣の子ども同士が相乗りする形で、タクシーで教室まで送迎してくれるといいます。
千秋さんは「未来の仕組みを使って、500円で送迎してくれるなんてすごい!」と感動した様子でしたが、環境に応じて価格は変動するとのこと。
竹山さんは「教室側で独自の送迎サービスを付けようとすると運転手の手配や許可などの申請が必要なのだが、タクシー会社に頼めるならウィンウィン」と、知人の経験談を元に話しました。
「土日の朝から夕方まで拘束されて大変」という、少年野球チームの保護者の声も紹介されました。
千秋さんは「野球とサッカーの保護者は、土日は野球とサッカーが優先というのが基本。大変そうだけど、それでも得るものがあるのでは?」と理解を示しましたが、息子が少年野球をやっていたという三木さんは「本当に大変だったし、卒業したときにホッとした」と保護者の本音を代弁しました。
「子どもがやりたい習い事」と「保護者がやってほしい習い事」には違いも
子どものやりたい習い事と保護者がやってほしい習い事に、ミスマッチが生まれるのも問題だといいます。
保護者がやってほしい習い事は「英会話」など学習に役立つものが多いというデータに、三木さんは「習い事で技術を伸ばすことよりも、子どもがやりたいことをさせて何かに集中するクセを付けることも大事」と主張しました。
子どもに読書をしてほしいという保護者の願いを叶える、「ヨンデミー」というオンラインの習い事も注目されているといいます。
子どもに合わせてAIがオススメの本を紹介し、読書に取り組むとレベルアップすることができる上、図書館のオンライン予約も可能だという「ヨンデミー」。
菊地さんは「タブレットでも本は読めるけれど、図書館で借りて読めるのはいい」と興味を持った様子でした。
『ノンストップ!』(フジテレビ)2024年6月21日放送より