【インタビュー】松下由樹「三宅裕司さんいわく『最高傑作が出来上がる!』」 熱海五郎一座の最新作でちょいワル都知事役

「熱海五郎一座」新橋演舞場シリーズ第10回記念公演作、「スマイル フォーエバー ~ちょいワル淑女と愛の魔法~」に、松下由樹がゲスト出演している。三宅裕司率いる大人気シリーズであり、伊東四朗をはじめ、東京喜劇人たちが集う豪華な舞台だ。本人に舞台の魅力を聞いた。

―今回、熱海五郎一座の最新作の舞台にゲスト出演が決まった時の心境はいかがでしたか。

前回出させていただいた時に2回目もぜひ出たいと思いましたので、お声がけいただいた時はとてもうれしかったです。しかも、もうお一方のゲストが伊東四朗さんだと知り、伊東さんだけがゲストでもいいほどの豪華さですよね(笑)。その中に入れていただけることが何よりうれしかったです。

―前回の舞台は何が印象に残っていましたか。

舞台の上ではやることが多かったのですが、やりがいがあり、勉強にもなり、一座の一員として?やらせていただいたという感覚がありました。こういう舞台に立てることはなかなかないので、それだけでもうれしかったです。今回は伊東四朗さんとご一緒できる、生の舞台の上で一か月の間ご一緒出来ることは、大変貴重な機会だと思っています。

―伊東四朗さんは、日本のエンタメ界を代表する喜劇人でもあります。

そうなんです。わたしの子どもの頃はベンジャミン伊東としてテレビで大人気で、レジェンドですよね。バラエティで披露されていた電線音頭を、テレビの前で真似して一緒にやっていました(笑)。俳優・伊東四朗さんとしては、今から34年くらい前にドラマ「想い出にかわるまで」のお父さん役で共演させていただいたことがあるのですが、シリアスな作品だったので当時はそういう話題をした記憶がなく。でも先日、伊東さんのラジオ番組に出させていただいた際に初めてご本人の前で「観ていました! 電線に、とやっていました」とお伝えすることが出来たんです(笑)。

―一座を率いる三宅裕司さんの演出はどのような感じなのでしょうか。

稽古中、また公演中も常に手直しを入れてくれるので、どんどん向上していく気がしました。必死に着いていくことで出来るようになるという学びは、とてもありがたく思っていましたし、間合いや言い方ひとつで変わってくる。凄い方たちだなと毎回思います。

―今回の「スマイル フォーエバー ~ちょいワル淑女と愛の魔法~」は、魔法がモチーフになっていますが、物語の感想はいかがでしたか。

(台本の)1ページ目から面白いです(笑)。魔法学校が日本にもあるシチュエーションで、みなさんが魔法学校に通っているのですが、なぜ通っているのかということと、この中に本当の魔法使いがいるのかどうか、それを見届ける面白さがあると思います。

わたしは東京都知事の役をやらせていただいているのですが、サブタイトルにあるちょいワル淑女の役なんです。彼女もクセがあり、難ありなのですが、男性陣とどういう関わりを持つのか、それにより最後に<愛の魔法とは何か>が分かるというストーリーになっています。もちろんアクションも今回ふんだんにありますし、歌もあります。ホロっとさせる部分もあります。

―俳優が喜劇に出る上で、大事なことは何でしょうか。

芝居や演劇を愛し、たくさんの情熱を持っていることが何よりも大事だろうなと思っていて、その中にギャグや笑いがあるんですね。演劇があった上で、その中の悲哀や間合いが笑いに転換していくと思うので、喜劇はちゃんと作り上げていくものだと思うんです。三宅さんや伊東さんみたいに技術があり才能豊かな方たちはすぐに出来るけれど、わたしみたいな者がやろうとすると、途端に出来なくなるのが笑いの恐さだと思っていまして。笑わせようと思った日には、もう一番ダメだろうと(苦笑)。

わたしごときが笑わせようと思って、そんなんで笑いが起こるはずはないと思っていて、間合いや掛け合い、役をちゃんと演じ切るかどうかが、わたしの課題ですね。

―ご自身も「ナースのお仕事」やバラエティ番組などの積み重ねがあり、笑いや喜劇は、なじみはあるほうではないでしょうか。

そうですね。わたし自身、デビュー当初はシリアスな作品が続いて、「ナースのお仕事」でコミカルな感じのイメージになったと思うんです。先輩・後輩の関係性、観月ありさちゃんとの掛け合い含めて、変わったと思います。あの時ありさちゃんとだからあのコンビが出来たと思っていますし、お互いに全部預けて出来たことがよかったと思いますね。気を使うのではなく、お互いにぶつかってやれたことがよかったんです。

―今日はありがとうございました。最後に一言お願いいたします。

今回の東京喜劇、熱海五郎一座「スマイル フォーエバー ~ちょいワル淑女と愛の魔法~」、繰り返しになりますが伊東四朗さんがゲストに出られて、この一座の前身の伊東四朗一座旗揚げから20年、新橋演舞場に進出して10回目の特別な公演となります。三宅さんいわく「最高傑作が出来上がる!」とおっしゃっていましたので、ぜひ劇場にいらして声を出して笑って、泣いて帰ってもらいたいと思います! 笑い泣き、ぜひしてくださいね!

https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/202406_atami/
公演中

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