米男子ゴルフツアーに環境活動家が乱入 18番グリーンを駆け回る

乱入した活動家を取り押さえる警察官ら (Andy Lyons/Getty Images)

◇米国男子◇トラベラーズ選手権最終日(23日)◇TPCリバーハイランズ(コネチカット州)◇6835yd(パー70)

PGAツアー「トラベラーズ選手権」の会場に環境活動家が乱入するハプニングがあった。スコッティ・シェフラー、トム・キム(韓国)、アクシェイ・バティアの最終組が最終18番をプレーしていた際、数人の男女が煙をまき散らしながら場内を走り回った。

AP通信によると、現れた活動家は6人。メンバーの白いティシャツには「死の惑星にゴルフはいらない」と書かれていた。すり鉢になっている観覧席の丘を乗り越えてロープをかいくぐり、バンカーやグリーンで暴れたところを警官に取り押さえられた。

首位のシェフラーに1打ビハインドでグリーンに上がり、バーディパットを残していたキムは「少しの間、パットの意味が分からなくなってしまった。17番までずっとゴルフに集中していたが、突然ああいうことが起こると別のことをしていたように感じる。一瞬、夢の中にいるのかと思った」と困惑。整備のため約15分の中断を強いられた後、3mを沈めてプレーオフになんとか持ち込んだ。

バティアも「命の危険を感じた。何が起こったか分からなかった。警察が我々を守ってくれたことに感謝したい。心拍数が上がった」と話した。

同日にオランダで行われたDPワールドツアー(欧州男子ツアー)「KLMオープン」でも、抗議団体が場内の入り口を封鎖したため最終ラウンドの開始が2時間遅れた。

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