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大雨被害の可能性が高まる出水期に合わせ、消防団の作業能力向上を目指す水防訓練が23日、茨城県つくば市高良田の小貝川スポーツ公園で繰り広げられた。同県内のつくばみらい、下妻、常総、つくばの4市と八千代町でつくる「鬼怒・小貝水防連合体」が主催。5市町の消防団員らが参加し、土のう作りなどの水防工法を学んだ。
訓練は線状降水帯の影響で小貝川が増水し、警戒水位を上回るとの想定で実施。警察や消防などが協力したほか、県常総工事事務所や県土浦土木事務所の職員が消防団員の指導に当たった。
団員は雨が降る本番さながらの状況の中、袋に土砂を詰める土のう作りや越水を防ぐ「積み土のう」などに取り組んだ。漏水の噴出口に土のうを半円形に設置して水をためることで噴出口が拡大することを防ぐ「月の輪」工法も実践した。
訓練後、本部長を務めた小田川浩つくばみらい市長は「訓練の成果を地域での水防活動に役立て、地域住民の財産、生命を守ってほしい」と話した。