平安遺跡「西新田窯跡群」発掘調査、喜多方 出土品や遺構解説

現地説明会で1200年前の歴史に思いをはせる市民ら

 喜多方市教委は22日、同市慶徳町新宮の西新田窯跡群で発掘調査説明会を開き、市民ら約60人が歴史に思いをはせた。

 発掘調査は、環境センター羽山最終処分場の新設工事に伴い発掘調査が進められている。約1200年前の平安時代の遺跡で、杯やかめ、つぼなどの須恵器や土師(はじ)器が出土。須恵器の一部に県内、近県には類例がない葉脈状の模様が刻まれた貴重なかめが見つかっている。

 このほか須恵器窯跡や炭窯跡、竪穴建物跡などが確認されている。

 説明会では、植村泰徳主任調査員が土器の発掘時の状態や遺構の形態、痕跡から推測される当時の生活の様子を説明した。

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